2017年9月20日 (水)

明日は秩父路の旅

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明日は5時発で秩父へ行く予定です。

昨年も行ったけど、巾着田に寄ってから寺坂棚田の彼岸花を撮影予定です。

先ほどニュースで天皇皇后両陛下が私的な旅で巾着田の曼珠沙華公園に行ったと流していました。

どおりでGoogleマップの交通情報で周辺がやたらと渋滞していました。

明日でなくて良かったなぁ。でなくてもこの時期は巾着田周辺は車は動きません。

明日は快晴の予報です。秩父の蕎麦も楽しみです。

2017年9月19日 (火)

NHKドキュメンタリー 末期がんの“看取り医師” 死までの450日

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昨夜放送された、医師で僧侶で末期の膵臓がんの田中雅博さんの死までの450日のドキュメント。看取りのプロの末期がんの様子を、母を膵臓がんで亡くしたディレクターが全てを撮影した。

死ぬことは怖くはないと言った田中さん。最期は持続的沈静を希望し延命治療は拒否した。

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しかし、妻であり医師である貞雅さんの思いは複雑です。なんで膵臓がんをもう少し早く見つけられなかったのかと後悔して悔しいという。

看取りのプロのありのままの最期。

しかし、膵臓がんの最期の痛みに苦悶する田中さん。貞雅さんは一日でも長くと鎮静を先延ばしにする。医師としての理想と家族としての葛藤がせめぎ合う。

田中さんが拒否した心臓マッサージを、妻の貞雅さんは最期に行った。

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「千人の死を看取っても、人の死に慣れることはない」と貞雅さんは言う。

ディレクターは「理想の死なんて、最初からなかったのでないか」「死はきれい事ではない、思い通りにはいかない」と。人はひとりでは死ねない。

大腸がんだったと推測されている良寛さんも最期にはこう言ったという。「みんなが優しいから、もう少しこの世にいたい気がする」

人間にとって、死ぬのは最後の大仕事だ。

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2017年9月18日 (月)

代替医療を考えるなら、今でも『がんに効く生活』

標準医療だけでは皆さん不安になります。そこで代替医療を探すことになるのですが、本屋に行けばたくさんのがん関係の本が並んでいます。たまたま棚にある本を選んでしまいがちですが、本当にそれがあなたのがんに役立つのでしょうか。

代替医療(統合医療)を考えるのなら、シュレベールの『がんに効く生活』はぜひ手にとって欲しいと思います。

シュレベールとは

シュレベール氏は熱意ある科学者・医師であり、文筆家としての評価も高い。そして自身もがんサバイバーである。臨床精神医学教授、ピッツバーグ大学メディ カルセンター内総合医療センターの共同創設者にして、国境なき医師団の創立メンバーであり現在も国際的危機への介入に尽力している。

内容紹介(Amazon)
31歳のとき脳腫瘍が発見された精神科医の著者。自分の命の期限を知ってしまった著者は、「生きる」ことに望みをかける。摘出手術、化学療法を受けながら、がんのメカニズムを研究し、食事・心のケア・運動による「がん克服」メニューを導き出す。自らその方法を実践した著者は、がん発見から15年、いまも現役医師として活躍している。
本書では、がんのメカニズムを解きながら、がんを育てない、たとえがんになっても成長させない、がん治療に効果的な体質にする生活術を具体的に紹介していく。さらに、脳腫瘍により、著者の人生も人生観も大きく変っていった。そのエッセイも随所に盛り込まれている。
がんと闘っている人、治癒してもなかなか不安が消えない人、身近な人ががんと告知された人、そして健康を維持したい人への、がん体験記と克服法の両方を併せ持つ新しい「抗がん(anticancer)」本。

シュレベール博士が最初の外科手術と化学療法を受けたあと、担当のがん専門医に、今後どのような生活をした方がよいのか、再発しないためには何に注意するべきかと質問した。がん研究の第一人者でもある担当医は、「これといってすべきことはありません。普段どおりの生活を続けてください。定期的にMRI検査をしましょう。再発してもすぐに分かりますから。」と答えた。「でも、自分でできるエクササイズとか、食べた方がよいものや食べてはいけないものとかがあるのでは? 精神的には何に気をつけた方がよいでしょうか?」と食い下がったが、「日常生活のこういう点に注意すれば再発が防げると断言できるような科学的なデータなど存在しないのですから」とにべもない。

彼は最終的には次のような結論に達します。「私たちは誰でも、体内にがん細胞の芽を持っているだけでなく、体自体がその芽ががんに育つプロセスを妨げるように作られている。それを活用するかしないかは、本人次第である

目次

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私も「がんに効く生活」を実践してきた

この本に書かれている「がんに効く生活」のほとんどが、私が「@私のがん攻略法」に書いて実行していることと共通しています。この方向でよいのだと、更に確信を与えてくれる著作でした。巻頭にある次の言葉は、こころ(精神)の働きの重要さを改めて確認しているようで印象的でした。

「私はかねがね、科学としての医学の唯一の問題点は、十分に科学的でないところにあると考えている。医師と患者が、自然の治癒力を通じてからだと精神のもつ力を引き出すことができるようになるまでは、現代医学が真に科学的になることはないだろう」 ルネ・デュボス(抗生物質の発見者)

医師であり、研究者、ピッツバーグ大学統合医療センターの院長でもあった著者が、自分のがんを合理的・科学的に考え抜いてサバイバーになったのです。統合医療に興味がある人ならばぜひ読んでおきたい一冊です。

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2017年9月17日 (日)

深層心理が免疫細胞のエピジェネティクスに変化をもたらす

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エピジェネティクスについてはずいぶんと書いてきました。(最後にリンクを貼ってあります)

環境と遺伝子の間:あなたのエピジェネティクスは常に変化している」で、

スティーヴ・コール博士は、社会的に孤立し慢性的に強い孤独を抱えた人は、免疫システムに何らかのエピジェネティックな変化があるのではないかとの仮説を立てた。

DNAマイクロアレイによる遺伝子発現解析を行い、社交的なグループと孤独なグループを比較したところ、約2万2,000というヒト遺伝子のうち、209の遺伝子の発現において大きな相違が見られた。孤独感を感じている被験者は、炎症にかかわる78の遺伝子が過剰発現となっており、逆に抗体の生成や抗ウィルス反応にかかわる131の遺伝子においては、発現量の低下が見られたという。

研究チームは、幸福感が免疫細胞に及ぼす影響についても追求している。2013年7月29日付けで『米国科学アカデミー紀要』に掲載された論文では、驚くべきことに幸福の種類によっても免疫細胞のエピゲノムが変化すると発表されている。

物欲を満たすことや、おいしいものを食べるという行為で得られる短期で浅いHedonicな幸福では、免疫細胞が活性化するどころか孤独感を感じているのと同じようなエピゲノムのパターンが見られた。逆に社会に貢献することで人生に意味を見出すような、深い満足感を伴うEudaenomicな幸福感では、炎症反応に関連する遺伝子が抑えられ、抗ウイルス反応に関連する遺伝子はより活性化されていた。

遺伝子の実態はDNA(デオキシリボ核酸)で、ワトソンとクリックが発見したように二重らせんの構造をしています。しかしDNAは二重らせんのままむき出しになっているのではなく、そのまわりに多様な有機分子を結合しています。いわば腕をワイシャツの袖で覆っているようなものです。DNAは衣服をまとい装飾品で飾りたてているのです。

この有機分子が、遺伝子を活性化(タンパク質を作る指令)させたり不活性化させたりするのです。遺伝子には自分自身を活性化させることはできません。どういうタイミングでどの遺伝子を活性化させるかは、細胞核の外からの情報として与えられます。しかもこれらの有機分子は長時間同じ遺伝子にくっついている、場合によっては子孫にまでその状態が引き継がれるのです。遺伝するのは遺伝子だけではないのです。

エピジェネティクスとは

「エピジェネティクス」とは、遺伝子の働きを調整するこれらの分子が、どのようにして遺伝子をコントロールしているのかを研究する学問分野で、21世紀のこの十年間で急速に発展している分野です。特にがんに関するエピジェネティクスはよく研究されています。がん細胞内では多くの遺伝子がメチル基を失って「脱メチル化」していることが知られています。これによって遺伝子活動の異常が生じます。細胞増殖を抑制できなくなるのです。がんは遺伝子の突然変異によっても生じますが、多くが遺伝子の脱メチル化なのです。突然変異は元には戻せませんが、脱メチル化は、エピジェネティックなものなので元に戻すことができるのです。

コール博士らの研究は、心のありようがエピジェネティックに遺伝子に作用して、免疫系に影響を与えることを実証したわけだが、物欲や所有欲による幸福感では逆に免疫細胞は不活性化する、利己的な利益ではなく他者への利益を考え行動している人は、遺伝子が発現して免疫細胞も活発化するということですね。

「利己的遺伝子」という書籍もあったが、利己的では良い遺伝子は発現しないのです。

私利私欲や損得勘定だけで人生を送っていると「真の幸福」を得ることができず、病気になりやすいし、がんの治りも遅いのです。

マインドフルネスに「他者への幸福」を願う瞑想があるが、他者が幸福になることによって、自分にも真の幸福が訪れるのだろう。

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死ぬ一時間前でも「どう生きるべきか」を問う

古稀に近づいた今、一番に思い出すのは高校生時代のこと。働き盛りのころや定年間近のことなどを措いて、その頃が一番懐かしく思い起こされるのです。

確かに仕事には熱中もしたし、それなりの成果も上げたと自負しているのですが、それらの時間を、高校生の頃のような、めくるめく喜びを伴って思い出すということはないのです。

イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ (光文社古典新訳文庫)

トルストイの『イワン・イリイチの死』に次のようなくだりがあります。イリイチがまもなく苦痛を伴った死を迎えようとするときの一節です。

「おまえには何が必要なのだ? 何がほしいのだ?」彼は自分に向けて繰り返した。

「何がほしいって? 苦しまないことだ。生きることだ」彼はそう答えた。

そして再び彼は全身を耳にした。意識を緊張させるあまり、痛みにも気づかないほどだった。

「生きるって? どう生きるのだ?」心の声がたずねた。

「だから、かつて私が生きていたように、幸せに、楽しく生きるのだ」

「かつておまえが生きていたように、幸せに、楽しく、か?」声は聞き返した。

そこで彼は頭の中で、自分の楽しい人生のうちの最良の瞬間を次々と思い浮かべてみた。

しかし不思議なことに、そうした楽しい人生の最良の瞬間は、今やどれもこれも、当時そう思われたのとは似ても似つかぬものに思えた。幼いころの最初のいくつかの思い出をのぞいて、すべてがそうだった。
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当時は歓びと感じていた物事がことごとく、今彼の目の前で溶けて薄れ、何かしら下らぬもの、しばしば唾棄すべきものに変わり果てていくのであった。

法律学校を卒業し、人生の成功の階段を上るにつれて、イリイチの人生から生気が失われていくのでした。いや、いま死の瀬戸際のベッドの上で振り返るとそう思えるのでした。

自分では山に登っているつもりが、実は着実に下っていたようなものだ。まさにその通りだ。世間の見方では私は山に登っていたのだが、ちょうど登った分だけ、足元から命が流れ出していたのだ・・・・・そして今や準備完了、さあ死に給え、というわけだ!
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(従僕や妻と娘と、医者と顔を合わせて) 彼らのうちに彼は自分を見出し、自分が生きがいとしてきたものをすべて見出した。そしてそうしたものがことごとくまやかしであり、生と死を覆い隠す恐るべき巨大な欺瞞であることを、はっきりと見て取ったのだった。(光文社古典新訳文庫 望月哲男訳より) 

イリイチは死ぬ1時間前に、落下しながらも光を見出します。そうして自分の人生は間違っていたが、まだ取り返しはつく、そのためには何をすべきか。死ぬ1時間前にこうした考えに到達するのです。

がんから助かりたい。死にたくない。もっと生きたい。そう思うのは自然なことです。しかし、イワン・イリイチのように「もっと生きるとは、どう生きるのだ?」と問い直してみることです。「楽しく、有意義な生き方をするのだ」、「ならば、楽しい、有意義な人生の時間とはどんな時間だ?」

サイモントン療法でも、がん患者が目標を立てることの大切さを強調しています。「もし、かろうじて命にしがみついているような状態だとしたら、それほどまでにしてやりたいと思うことはいったい何か?」を問うことを教えています。

やりたいことを仕事のためにあきらめてこなかっただろうか? 子供を育て家庭を切り盛りするために、自分のやりたいと思うことを後回しにしてこなかっただろうか? そして、今わくわくすること、夢中になれることをやりなさい。それががんに打ち勝つ健康への道につながるのだといっています。

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