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2007年7月23日 (月)

Kさんの退院

7センチほど残っていたドレンパイプも今日すっかり取り除いた。傷口を閉じていたホッチキスも無くなったし、これで体には何も残っていない。

先生も「あと数日で退院できる状態になります」と言ってくださった。ここまで合併症もなく熱も出ず、順調に回復した。神経性の下痢に悩まされただけだが、これもアヘンチンキでコントロールできている。


隣のベッドのKさんが退院した。私と同じすい臓癌だが、Kさんの場合は手術ができないほど進行しており、見つかったときは既に肝臓への大きな血管にがん細胞が浸潤していたために、手術ができないという。癌の大きさは30ミリだというから私の25ミリと大して違いはない。

私の場合と似ているが、今年の3月に、肝臓の治療で通っていた東邦医大病院で血糖値の異常が見つかり、検査の結果すい臓癌だと分かったが、そこで既に「手遅れです」といわれたそうだ。 セカンドオピニオンで国立がんセンターに行ったが、そこでも「手術はできませんね」と冷たい一言にがっくり来た。念のためにとこの癌研にやってきて、一時は手術できるかもしれないといわれたが、結局はやはり難しいねという結論になった。

化学療法・抗がん剤治療を行っているが、今のところ癌組織は大きくも小さくもなっていない。「少しでも小さくなって手術できることが望みなんですがね」とぎこちなく笑う。「47歳なんですよ。せめて10年は生きたいと思っているんです。でないと悔いが残りそうです。」

「会社の業績もよかったので、投資信託に入れて財産は結構増やしました。家も高輪の高級マンションに引っ越しましたよ。トイレが三つに風呂が二つあ るんです。昨年は中東のドバイに投資用のマンションを買いました。まだ建物は完成していませんがね。」と誇らしげに言った後、「でもね、その後癌だといわ れて、しかもあと数年の余命でしょ。こんなことがみんなどうでもよいことだと、価値のないことだと気がついたんです。今は自分のやりたいことをやろうと思 うのですが、さて、本当にやりたいことってなんだろうと、考えているところなんです。」

奥さんも私に「手術ができてよかったですね」と声をかけて二人で退院して行きました。

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