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2009年10月26日 (月)

「クローズアップ現代」みました。

「クローズアップ現代」の『実現するか "夢"のがんワクチン』を見ました。パンキャンジャパンが出てくるのかと思っていたら、アメリカのパンキャン本部、それにジョンズ・ホプキンズ大学。NHKの取材力に驚きます。予後の悪い癌の筆頭としての膵臓がんに焦点を当て、がんワクチンの将来性、日本での研究が抱えている困難に言及していました。がん患者も政治の問題として、また自分の命が政治に左右されているのだという点をもっとかみしめる必要がありますね。鳥越さんの「やんばダムの4000億円をがん研究費に回せ」も根本的な原因をついていました。短い時間での制約があるとはいえ、30分の番組としては濃い内容でした。

和歌山県立医科大学で、手術不能のすい臓がんと診断され、余命7ヶ月と言われた硲さんの場合、がんワクチンの投与によってQOLを維持して仕事にも従事しながら、2年以上も生きることができました。

しかし、手術不能のがん患者まで完全治癒するような「夢のワクチン」ではないということです。日本すい臓がん学会のステージⅣa、Ⅳbの生存率曲線によれば3年生存している例もあるわけで、がんワクチンを投与された硲さんの例が、これに比較して長期生存例とは言えないのではないでしょうか。

がん患者がもっと声を上げなければ、というのは正論です。ですが、すい臓がん患者には時間がない。あれよあれよという間にどんどん亡くなっていくんです。政治的な運動を思いつく余裕もないのです。ですから、アメリカのパンキャンも膵臓がん患者の遺族が運動を担っているのでしょう。乳がんや子宮頸がん、ある程度時間のあるがんとすい臓がんとは状況も違います。すい臓がんの患者団体すら存在し得ない状況です。

話題を変えて、**********************

安保徹氏がまたまたおかしなことを言っているようです。「NATRONの日記」に書かれているのですが、「現代医療は、がん患者を助けられるのか?」の記事で、

ガンの末期になると、痛みが強くなります。WHOが痛みを取り除く方法などと言って、麻薬(モルヒネ)の使用を推奨しています。私は、それにも反対です。

だと。世界標準のモルヒネを否定するのですね。末期がん患者の苦しみを知っていっているのでしょうか。と思っていたら、

患者さんに「その痛みを死ね気で一週間我慢していてごらん。そうしたら、ガンは見事に消えるよ」と言うんです。

とか、好き勝手なことをいっています。痛みを我慢すればがんが消える? どこかで「転移はがんが治る兆候」とも言っていましたね。ここまで来れば馬鹿を通り越してあきれてしまいます。NATRONさんの「安保氏自身ががんになってみればよいのに」と共感します。

しかし、最近こう思うようになりました。安保氏が存在していることで、役に立つこともある。なぜなら、彼と対談したり、同じ講演に出席していたり、あるいは安保氏を講師として招いているような団体、書籍など、これらは一切信用するに値しないのだということが、内容を見なくても判断できるじゃないか。難しいことを考えなくてもよい。安保氏をどのように評価しているかで相手を判断できる。これは非常に便利なリトマス試験紙であり試薬です。

「安保徹関係者リスト」があれば便利でしょうね。


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コメント

こちらで予告していただいたので見ることができました。ありがとうございます。
日本の医療予算が国際水準に比べて低いことは、母が肺がんになってから知りましたが、それまでは知りませんでした。
テレビをつければ「医療費に金がかかり過ぎる」との報道だらけなので、この事実を知りませんでしたし、おそらく、米国はもっと少ないのだろうと思っていました。
また、米国の患者会の行動力には感服しました。
私も、一応、患者会に入っているのですが、母が死んでしまえば、その時点で力尽きてしまうように思います。
実際、遺族の立場になっても活動を続けている方はほとんど見かけないです。
最後に、情報へのアクセスに触れていましたが、それを言うなら、せめて中村教授のホームページアドレスくらい紹介してもらいたかったです。

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