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2012年6月

2012年6月30日 (土)

クリンソウとニッコウキスゲ

先週に予定していて雨で中止にした日帰り撮影旅行、26日に奥日光へ。千手が浜のクリンソウとキスゲ平のニッコウキスゲを撮りに行きました。5時に出発し、赤沼茶屋には7時半に到着したが、平日なのに駐車場は既に8割方埋まっていた。先の週末には6時に満杯になっていたそうだ。クリンソウは既に満開を過ぎて一部は枯れかけていた。日光湯元休暇村で昼食を摂り、源泉掛け流しの温泉に浸かる。栃木産豚のトンカツ御前はボリュームたっぷりで、昼間からの生ビールで満腹幸せ気分。

持参したガイガーカウンターは0.1~0.26μSv/hを表示していた。都内の自宅では0.09~0.14μSv/hほどだから、やはり大きい値だ。0.3μSv/hに設定したアラームは鳴らなかったから、ホットスポットには近づいていないと思う。こちらのサイトによると、この日(6月26日)に発表された厚労省:食品中の放射性物質の検査結果について(第421報)では、中禅寺湖のヒメマス、ブラウントラウトから150Bq/kg、220Bq/kgの放射性セシウムが検出されたという。それでも中禅寺湖畔には多くの釣り人が釣り糸を垂れていた。この写真は千手が浜で撮影したもの。このヒメマスもセシウムを持っているのだろうなぁ。

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千手が浜のクリンソウは3度目だが、年々観光客が多くなる。観光地化してしまったら興味が半減だ。別の撮影スポットを探す頃かな。天気が良すぎて、花を撮るには明暗差が大きすぎた。RAWからの現像処理でなんとか格好をつけてみた。

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昼食までの時間調整で竜頭の滝へ。

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ニッコウキスゲは和名がゼンテイカの多年草。尾瀬ヶ原や信州の霧ヶ峰・車山の群生地が有名だ。日光のキスゲ平ではリフトから一面のニッコウキスゲを見ることができたのだが、スキー場が廃業してリフトも撤去されている。「日光霧降高原高山植物園」が8億円かけて来年の夏のオープンを予定しており、今年はそのプレオープンで天空遊歩道が一部解放されるというので出かけた。クリンソウとニッコウキスゲを1日で観賞できるなんてチャンスは滅多にない。あいにくと、気の早いやつがちらほらと咲き始めた程度で、一面のニッコウキスゲにはお目にかかれなかった。7月初旬には斜面全体にみごとなお花畑が出現するだろう。

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2012年6月29日 (金)

官邸前空前の市民が抗議

今日はどうしても抜けられない理由があって、官邸前のデモに参加できず。
IWJのマルチチャンネルで実況を見ていたが、凄い人、ヒトに興奮。

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組織や団体の旗がない。政治家が舞台で演説するわけでもない。動員されたわけではない。やむにやまれぬ気持ちを抱いた普通の市民が普段着で、会社帰りに、遠方からは家族連れでやってくる。子供の姿も結構多い。熱いけれども整然とした抗議行動だ。10万人とも20万人とも言うが、主催者ですらもう数えられないと。この流れはもう止まらない。これなら国会議事堂も包囲することができる。60年安保では、包囲された国会内で岸信介は体が震えていたという。普通の市民の、普通の断固たる意思表明に彼ら政治家はいちばん恐れを感じるのだ。この人の帯を見よ。

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民主党、自民党、公明党の諸君。今夜は眠れない夜を過ごせ。来週もある。7月16日も10万人集会がある。

あんたのブログは長すぎる!

と、いつも苦言をもらっている。この前の記事「エビデンスの誤解」もあいかわらず長文で、ポイントがはっきりしない。で、私の言いたいことを端的に書き直してみた。

科学的に証明できなければ、何もしなくて良いのか?

代替療法で効果が証明されたものは一つもない。だからといって効かないということにはならない。効く人もいるだろうが、統計的に有意差が証明できないというだけ。私に効果があればそれで良いのであって、私は「統計値」ではない。低線量被ばくによる発がんの影響は証明されていないからといってリスクがないわけではない。
レベルの低いエビデンスであっても、効果が期待できそうな代替療法は、安全で高価でなければとりあえず試してみれば良い。リスクが無視できないと考えるなら、何らメリットのない被ばくは避けるのが当然である。代替療法をすべて否定するのは勿体ないし、放射線に無頓着なのはばかげている。

医療や疫学における統計は、”たまたま”病名が同じ患者を集めたというだけのものであり、生活環境も前提条件も遺伝子も異なる患者の現時点での一断面を切り出したものである。したがって本質的に「科学的」な条件など揃ってはいない。目の前の患者考える際の参考にはなるデータに過ぎない。

ということを言いたかったのである。ついでに書けば(だから長くなる!)

都合のよいことしか言わない専門家は信用するな!
済陽高穂や安保徹のように、効果があった例しか示さない”専門家”の言うことは眉につばをつけて聞いておけばよい。子供は5倍の放射線感受性を持っており、放射線の影響は発がんだけではないことには触れないで「100mSv以下は影響がない」と断言する"専門家"を信用してはならない。

2012年6月27日 (水)

エビデンスの誤解

明るいがん治療―切らずにピンポイント照射 UASオンコロジーセンターに「私たちが治療のガイドラインを重要視しない理由」という文章がアップされています。UASオンコロジーセンターは日本におけるピンポイント放射線治療の先駆者で有り、植松稔先生がいくつかの著作で紹介されています。筑紫哲也さんも肺がんの末期にここで治療を行っているが、すでに効果が出るには治療は医師が遅すぎたようです。私も植松先生のサードオピニオンを受けたことがあります。こちら

「私たちが治療のガイドラインを重要視しない理由」には次のように書かれています。

どうして薬が良く効く人と、ぜんぜん効かない人がいるのか、その理由はなんでしょうか。

実は答えは簡単です。ひとり一人のがん細胞の遺伝子は、その一部分が違っている可能性が高いからです。薬が効きやすいかどうか、転移しやすい性質を持っているかどうか、すべてがん細胞の遺伝子で決まるわけですが、現代の医学では複雑な遺伝子の仕組みの解明には、まだまだ遠く及びません。

最近の基礎医学の研究では、一人の患者さんの、一つのがんの塊の中にさえ、複数の遺伝子パターンを持ったがん細胞が混在していることが当たり前のように確認されています。本人の中だけでも一様ではないのですから、ましてや他人のがんと自分のがんがまったく同じ構造であったら、むしろ不思議なくらいなのです。

ガイドラインというのは一定のグループの患者さんたちを一まとめにして、同一の治療方針を当てはめようとする行為ですが、ある人にとって望ましい治療法が別の人にとっては不適切である、ということが現実にはたくさん起きています。そして、それは上述のように、がん細胞の遺伝子が様々であることに起因していると気がつけば、むしろ当然の結果だと考えられます。だから、ガイドラインに個々の患者さんを当てはめるような発想は、そもそも理にかなっていないのです。(一部を抜粋)

膵癌には5つの種類(より小さい分類では20数種類とも)があり、中でも膵癌の90%を占めるのが、浸潤性膵管癌(通常膵癌)である。同じ浸潤性膵管癌であっても、できる部位によってまた性格が違う。部位が同じであっても患者によってがん細胞の性格が違う。同じ患者の腫瘍であっても、がん細胞ごとに遺伝子の変異パターンが違うということです。だから抗がん剤が効きやすい患者のいるし、効きにくい患者もいる。ひとりの患者の腫瘍においても、抗がん剤が効きやすいがん細胞もあれば、抗がん剤に大勢を持った細胞もあるという、まことに『がんは人それぞれ』です。

エビデンスに基づきながらも、エビデンスを超えた医療が本来の医療でしょう。有り体に言えば「経験と勘」が大事だということ。言葉では表せないが「治療法がわかる」、この患者にはこれしかないと「パターンマッチングのように決定できる」ということです。ガイドラインに書かれたままの抗がん剤を投与するだけなら医師免許など要らないし、ロボットで代用すれば良い。マニュアル通りに治療するだけなら、数人分のケンタッキーフライドチキンを買った客に「お持ち帰りですか? 店内でお召し上がりになりますか?」というアルバイト店員と変わらない。

内田樹氏が「直感と医療について」でこんなことを書いている。

現在の学校教育でも、職業教育でも、「何かが起きているような気がするのだが、それをエビデンスによって示すことができないことがら」に対するセンサーの感度をどうやって高めるかという教育的課題に真剣に取り組んでいる人はまれである。
ところが、やはり、そういう人たちがいるのである。
医療の現場というのは、「人間の身体という生もの」を扱っているために、経験知が理論知に優先することがある。
なぜそれがわかるのか説明できないが、わかる。
なぜそれができるのか説明できないが、できる。
そういった経験知なしには、医療の現場は成り立たない。
ナースというのは、そういう仕事をしている人たちである。

生老病死が人にとって避けがたい事態であるかぎり、日常は常に非日常と背中あわせです。看護は、健康にまつわる日常的営みが職業として特化されていったときに専門性という非日常的営みを獲得する必要性に迫られました。従って、非日常という専門性が学問という形に昇華され、体系化されたとしても、それが実践に移される時には再度人々の日常に戻されることが必要です。このことは、大震災での非日常と日常の関係と同じ構図です。

「エビデンスがなくても、現場のナースには直感的にわかることがある」という話を聴いても、私はすこしも不思議に思わない。

ナースの仕事について書いているのですが、むしろ医者の仕事にこそ同じことが言えるはずです。エビデンスによる治療を行なったが、効果がなかった。では治療を止めるのか? 「これ以上治療法はありません」と放り出して「後は緩和医療、ホスピスを考えてください」というのが、がん研究センターを中心とする標準治療オンリーの考え方です。効果のある可能性を経験と直感から探し出すのが在宅医家、町医者の仕事。ここからが本当の医療です。

エビデンスに統計はつきものですが、ある事象に関して統計的手法を使わなくてはならないということは、違いがごくわずかであるから、統計的手法を使わなければそれが分からないということなのです。統計はわずかの違いしかないときに、相手を説得するためのツールなのです。効く人もいれば効かない人もいる。それらを平均するから違いが隠れてしまう。しかし、直感的に「この人には効いている」ということが分かる

低線量被ばくの問題でも同じことが言えます。チェルノブイリ事故により明らかに増加したのは小児の甲状腺がんだけだと言うが、他のがんがないはずがないだろう。がん以外のその他の疾患についても「無いとは言えない」のです。統計的には証拠がないだけのことです。「エビデンス=EBM」ではないのです。

代替療法についても、エビデンスがないということは「効かない」ことではない。エビデンスレベルが高いといわれるランダム化比較試験はほとんどないが、それが補完代替医療を否定することにはなりません。しかし現状では有効性はおろか、安全性も確認されていないようないかがわしい代替医療が反乱しています。

がん患者としては、低いエビデンスレベルであっても安全で重篤な副作用のないものを、自分の治療方針と価値観に応じて上手に選択することが大事だと思います。

エビデンスレベルに関して参考になる記事を紹介します。

サイドバーにも紹介している中山健夫『健康・医療の情報を読み解く 健康情報学への招待』より、

『EBMの実践のためには、それぞれの領域の特性を考慮してそこで得られる最良のエビデンス、すなわち”best available evidence”を利用すれば良いのであり、ランダム化比較試験(RCT)によるエビデンスがなければEBMが実践できないというものではない』

『エビデンスを使う局面では、適切に利用すれば現場の問題解決に役立つはずのエビデンスが活用されていない、いわば「使われなさ過ぎ」の問題と、一般論であるエビデンスを個々の臨床判断に無理に押し込もうとする「使われ過ぎ」の問題が併存している』

『「エビデンス=EBM」という混同』
『Evidence dose not make a decision, people do.』

EBMの実践と生涯学習の広場」というサイトには「EBMに対する誤解」のタイトルで、EBMについての6つの「誤解」を紹介してます。

  • 誤解1:「EBMに基づいた医療」なる医療がある という誤解
  • 誤解2:研究結果に統計学的有意差があれば、治療効果はあり、患者にその治療をすべきである という誤解
    統計学的有意差があり「片方の治療効果の方が優れている」というのは、「単に比較した場合に優れている」ということであり、「どれくらい優れているのか」という効果の大きさについては全く触れていないということです。
     もう1つ言えることは、有意差が出なかった研究でも、より患者をたくさん集めれば有意差が出るようになるということです。逆に言えば、わずかな効果しかない治療法で有意差を出そうとするなら症例数を増やせばよいわけで、いわゆる”大規模臨床試験”というのは、”症例数を増やして大規模にしなければ効果が証明できないほど、わずかな効果しかない治療法であることを証明する臨床試験”ということになります。つまり、症例数が少ない研究で有意差が出たものほど、効果は大きいことが分かります。”大規模臨床試験”といわれると、効果が大規模だと思っていませんでしたか?
  • 誤解3:EBMを実践することと、エビデンスを患者に当てはめることは同じことである という誤解
    ガイドラインも、EBMの手順にそって作られているものがありますが、その中で推奨されている治療法なども、必ずそれに従わないといけないというものではありません。
  • 誤解4:EBMとは、エビデンスを偏重する行動様式であり、医療者の臨床経験を否定するものである という誤解
    EBMの一連の行動のうち、エビデンスはほんの一要素に過ぎません。大切なことは、特定の治療法や検査方法が有効であるというエビデンスを踏まえながらも、医療者自身の臨床技術や経験と、患者さんの嗜好や思いをどう組み合わせていくかということです
  • 誤解5:最強のエビデンスはRCTである(RCTがなければエビデンスはない) という誤解
    RCTは効果が小さく、研究を行ってみなければその効果が分からないから行うのであり、明らかに効果のある治療法では、わざわざRCTは行われません。例えば、肺炎患者に抗生剤を投与するのとしないのとで治り方に違いがあるか、などといったどといったことは、RCTを行うまでもなく分かり切っているので、行わないわけです。1例でも明らかに効果が分かるのであれば、症例報告でも強力なエビデンスとなります。
  • 誤解6:エビデンスがなければ、EBMは実践できない という誤解
    例えRCTが行われていなかったとしても、同じような患者に何度同じ治療を行って、毎回同じように治癒し、特に問題になるような副作用がなければ、それは治療として受け入れられる筈です。

人間が生活していく過程で、常にエビデンスに基づいて判断しているわけではないし、多くは経験や直感に従っているのです。医療の場だけが特別だと言えるはずがありません。エビデンス至上主義は福島第一原発の事故による放射線・放射能の影響に関して、多くの「御用学者」らが陥っている同じ誤りです。彼らは「エビデンスがないから治療しません」と言っているに等しいことが分かっていないし、その主張の反倫理性が理解できないらしい。

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2012年6月24日 (日)

紫陽花とふくろうの蕎麦

何人かの方から5年経ったことへのコメントをいただいております。ありがとうございます。これからは、あまり気負わないでのんびりと更新してまいります。ま、気楽におつきあいください。


昨日は幸手市のふくろうへ。4月の桜は権現堂堤だったが、その時の蕎麦があまりに美味かったので、幸手市の紫陽花祭にあわせて、あの蕎麦を味わいに行った。

蕎麦はその日で味が違う。今回は味は変わらないが、香りが乏しかった。4月の蕎麦があまりに美味かったのであろうか。不満である。天ぷらには満足。

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「ふくろう」では日本酒「十四代」の全銘柄が通年で飲むことができる。私は運転だから無理だが、ちょっと味見をさせて貰った。十四代「吟醸」吟撰 播州山田錦と「純米吟醸」中取り 備前雄町である。土佐鶴の大吟醸「天平」に勝る味と香りだ。う~ん これは泊まりがけで、ゆっくり飲みたいなぁ。

美味い蕎麦に良い気分で(もちろん飲酒運転ではない。妻と娘はほろ酔い気分だが)紫陽花祭へ。紫陽花にこんなにたくさんの種類があるとは、はじめて知った。コメントは略。写真が十分語っていると思う。

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毎週金曜日の、首相官邸前の再稼働に反対するデモ・集会は『紫陽花-革命』との名が与えられている。それぞれに個性的な市民がTwitterを通して自主的に集まっている。

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2012年6月21日 (木)

5年目の定期検査

がん研での定期検査
CEA     :4.0
CA19-9:27.6
CT所見:局所、遠隔転移ともに認めず

次回は1年後で良いがどうしますか?と訊かれたので、年末に1回検査してその後は1年毎でお願いします、と回答した。そうすれば検査結果を確認して新しい年が迎えられる。
最近の統計では、膵癌術後の5年生存率が20%にまで改善しているそうだ。以前は10~15%といわれていた。

がん研で受診する患者が増えていると聞いていたが、今日はそれを実感した。これまでは次回の予定は先生がPC上で入力していたが、今回は別の「サテライト」デスクができており、先生は「○○後」という指示を出すだけ。これでより多くの患者を診察できるというわけだろう。それでも半年後の予約ですら希望した日にはとることができなかった。

手術の必要な患者でも、予約は3ヶ月以上後とのこと。そうして3ヶ月後にはがんが増大して手術不能になった例もあるらしい。膵臓がんなら3ヶ月後なんてステージも変わっているだろうに。国立がん研究センターの評判が悪いからだろうが、あまり国がんを批判するのも考えものだなぁ。

がん研の消化器外科部長の山口俊晴副院長が、ZAKZAK『ニッポン病院の実力』で語っていた、

「私たちが目指しているのは、牛丼の吉野家のキーワードのように、『早い』『うまい』『安い』。がんの治療でも、重要です」とは、消化器外科部長の山口俊晴副院長。胃がんの名医だ。
「早い」は、1週間以内の診断と2週間以内に治療を開始。「うまい」は、最高の手術手技、最高の内視鏡技術、最新の薬物治療。「安い」は、安全な検査と治療、安心できる医療のこと。

は、「早い」については少し心許なくなってきた。でも信頼のおける先生が多いと思う。『安い』は先生たちの給料だろうという突っ込みもある。安い給料でよく頑張っていると思います。

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白血球数の4200は私の正常値。昔から少ない。リンパ球比率49%は多すぎるかもしれないが、これのおかげでリンパ球数実数が2110を維持できている。免疫力の一応の基準だし、がん細胞と闘う実戦部隊は多いほど良い。
hemoglobin A1Cは今回から試薬が変更になったという説明を受けた。ま、少し多めだが糖質制限食をもっと採用すれば対応できるだろう。

総ビリルビンがHになったのは初めてだ。最近疲れやすいのはこのためか? しかし肝機能異変を疑う数値はなさそうだ。地元の主治医に相談しながら経過観察でいこう。

やれやれ、これで5年を生き延びた。

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2012年6月20日 (水)

科学的に考えるということ

科学的な証拠が不十分なとき、どのように意思決定をすれば良いのか?白か黒かがはっきりしているときは簡単です。しかし、私たちが直面している現実は、確かな証拠や証明がないことが多い。つまり現時点で得られる情報は常に不十分なものである。しかもその情報を元にして未来を予測することを考えると、たくさんの影響する要因の一部の(不十分な)情報で予測することとなり、これは更に困難になる。

低線量被ばくの影響はわからない部分が多い。100mSv以下では明らかな影響は証明されていないという。エビデンスがないのであるが、エビデンスがない=影響がないと勘違いしているのが中川恵一氏らだ。そして「放射線を正しく怖がりましょう」とお節介を焼く。低線量被ばくに関して、私たちは「無知」なのである。知識がないのに「正しく怖がりましょう」というのは、実は「何もしない」ということになっている。「何もしない」という選択を「無知」の状態から選択しているのだ。これが正しく=科学的な選択であるはずがない。

癌の代替療法に関しても似たようなことがある。代替療法にはエビデンスがない。エビデンスがないから代替療法なのだが、エビデンスがない=効果がないと、すべての代替療法を切り捨てているのが、現代医療を推進している側の論理です。同じ構図です。もちろん、いかがわしいものも多い。エビデンスを証明する努力も必要であろう。でも、がん患者はエビデンスが揃うまで待ってはいられない。

ここに「予防原則」が有益だという根拠がある。「リスク」や「不確実性」だけではなく、「無知」についても認めて対処する必要があるというのが、欧州環境省が2001年に出した『レイト・レッスンズ―14の事例から学ぶ予防原則』の示された12の教訓の一つである。

科学的合理性だけを掲げていては、目の前のリスクには対処できない。エビデンスにしたがって治療をしたが、効果がなかった。となるとそこから先はエビデンスのない治療を模索することになる。

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2012年6月18日 (月)

徳州会新聞『がんペプチドワクチン実用化に向け新局面へ』

徳州会新聞6.11付から、がんペプチドワクチンの記事を紹介します。

千葉徳洲会病院 がんペプチドワクチン実用化に向け新局面へ

千葉徳洲会病院が進めている膵がんを対象とする"がんペプチドワクチン"の研究プロジェクトが、新たな段階を迎えている。これまでの第I・II相臨床研究では、31症例中9例で、完治または腫瘍の縮小が見られたことから、膵がんに対する有力なワクチン候補になると期待が高まっている。また一歩、ペプチドワクチン療法が実用化に向け大きく前進しそうだ。

膵がん患者さんに大きな福音

千葉徳洲会病院は2009年3月から浅原新吾副院長が中心となり、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターとともに、膵がんに対するペプチドワクチン療法の有効性や安全性などを検討する第Ⅰ・Ⅱ相臨床研究を行ってきた。
2年間にわたる研究の結果、被験者の平均生存期間の延長、腫瘍の縮小効果が確認された。
また副作用もほとんどなかったことから、臨床研究で用いたがんペプチドワクチンを、「膵がんに対するワクチン候補として最も有力」と判断。実現に向けて次のステップへと進むこととなった。
研究を進めているワクチンは、「HLA─A24」という白血球の型を持つ患者さんに対して治療効果を期待できるもの。日本人の約6割がこの型を持つとされる。またこのワクチンは、がん細胞の増殖などに重要な役割を果たしていると考えられている「KIF20A」というペプチド(囲み記事参照)からできている。

今後2年間で、千葉徳洲会病院を含む全国約40施設において、合計300症例を目安に、治療効果や安全性などを検討していく。

第I・II相臨床研究は、高度進行がん、または術後再発膵がんのうち、標準療法が無効であるか、副作用が原因で治療の継続が困難になった31症例を対象に実施した。

ペプチドワクチンを投与した評価可能な29人の結果をまとめたところ、1人が完治し、8人に腫瘍の縮小が見られた。

治療効果を判定する基準では、腫瘍が20%以上小さくなると「縮小」とみなされる。この8人は同基準に達しなかったものの、20%未満の縮小が確認された。このほか10人は大きさが変化せず、もう10人は悪化した。

治療効果のあった症例の割合を示す病勢制御率は65.5%で、大きな副作用はほとんどなかった。

浅原副院長は、「がんは通常、何も治療を施さなければ大きくなります。20%未満とはいえ縮小が見られたということは、効果が出ているということです」と成果を強調する。

がんペプチドワクチンを投与した群と、ワクチンの臨床研究以前に標準療法が無効となった群の平均生存期間(中央値)を比較すると、前者は4・7カ月、後者は2・8カ月とおよそ2カ月の差がでた(グラフ参照)。

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浅原副院長はこの結果に注目し、「臨床研究では余命が3カ月から半年の患者さんが対象でした。化学療法など手を尽くした後の余命数カ月の方々の生存期間が、このワクチンだけで2カ月延びたことは特筆すべきことです」と解説する。

実際にワクチンが薬事承認され、公的医療保険が適用された場合、膵がんは再発が多いため、手術後の予防的投与や、抗がん剤との併用などの使い方が考えられるという。「発見が遅くて手術もできず、他の標準療法でも治療効果が見込めない患者さんに福音がもたらされる可能性があります」(浅原副院長)

ワクチン実用化に向け、新たな段階を迎えた研究に、全国から熱い視線が寄せられそうだ。

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2012年6月17日 (日)

カフェ・ツィマーマンの6枚組が出た

起きたら雨。こんな日は本や音楽で過ごすのがよい。
チェロのレッスンは「YOU RAISE ME UP」が終わった。この曲ではビブラートがきれいに決まった。次回から「鳥の歌」。これはハイポジションが多くて難儀しそうだ。楽譜もハ音記号とト音記号が混ざっている。まずはこの記号で楽譜が読めるように修練がいる。

Concertos 6 カフェ・ツィマーマンによる「さまざまな楽器のための協奏曲」の6枚目が1月に出版されている。10年越しである。注文しようとして、6枚セットが6千円ほどで販売されているのをみて、がっくり。ま、しかしこれまで十分に楽しんだのだから文句は言うまい。
こちらに昨年の紹介記事>

バッハが嫌い、古楽器はどうも、という人も一度聞いてみるとよい。バッハってこんなだったの? と感じるに違いない。

下手なチェロ好きから言うと、全曲にわたってチェロとコントラバスの明確な輪郭を持った低音、他の録音に比べてこれらのパートが大きく再現されているのが好ましい。全体がみずみずしい演奏だ。私のタイムドメインスピーカーでは、コントラバスももさもさしていなくて、ピシッと音が立ちあがる。もちろんチェロの再現も良い。松ヤニが飛び散るさまが見えるようなCDである。

次はヴィヴァルディに挑戦して欲しいなぁ。

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2012年6月16日 (土)

再稼働・消費税・TPP 癌には悪いニュースばかり

ニュースを聞くたびに、血圧が上がり免疫力が低下する気がする。

「やらない」と言ったことをやり、「やります」と言ったことをやらない。
何を信じて投票すれば良いのか?
自民、公明、民主党の「談合」による再稼働・消費税アップ

「与謝野さん」を「野田さん」と読み替えてみよう!!


↑『がけっぷち社長』さん作。

このツケはキッチリと払ってもらおう。

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2012年6月15日 (金)

ひとり茶

午前10時頃から、蒲田の上空には、これまでに経験したこともない15機ほどのヘリコプターが旋回していた。オームの高橋容疑者逮捕の取材ヘリだ。Twitterで二度もつぶやいたけど、泳がせておいてこのタイミングで逮捕という疑念はますます強くなった。税と社会保障の一体(でない)改革、大飯原発の再稼働などの重大な問題の影が薄くなる。実際NHKや民放が特集を組んで、マスコミはしばらくはこの話題にかかりっきりになる。なんとも都合良く逮捕された、グッドタイミングではないか。

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世間の喧噪は放っておいて、お茶ミルで挽いた宇治の深蒸し茶と、カカオ86%の「チョコレート効果」でくつろいでいる。良い味だと思うのだが、茶も習ったことはないし、茶道などとは縁がなかったから本当の茶の味は知らない。カテキン、ポリフェノールがたくさん摂れて、それなりの味と香りがあれば、がん患者としては満足だ。

ひとり加島祥造の『ひとり』に「ひとり茶について」の一節がある。加島はそれなりの茶道具を持っているようだが、毎朝の”ひとり茶”では「手間のかかる茶事はしない。ふくさは用いない。茶釜の代わりに南部鉄瓶を置く」と書いている。私のはそんなレベルでもないが、勝手にうまい茶を飲み、ひとりで満足している様は同じである。

加島は、ドイツ出身の知人が、雪に埋もれた馬頭観音を丁寧にかき出して一心に拝んでいる姿を見て、ヘルマン・ヘッセのこんな詩を思い出したという。日本に来たことのないヘッセは、日本人が持っていた写真を見て、この詩を書いたらしい。

日本の山中で崩れかけた仏像を見て
ーーヘルマン・ヘッセーー

長い歳月、雨と風にさらされて
すっかり苔むした仏陀の
温和な痩せた顔。
柔らかな頬。その
伏せた瞼の下の眼を
内側の目的に向けて
静かに立っている。

よろこんで朽ち果てて
万有の中に崩壊してゆく。
形を融かしこむ「無限」のほうに
目を向けているのだ。

その形は無に帰する道にあり、
もはや消えはじめているのに、なお
王者の高い使命をわれらに告げ
われらに求めている。

己れの姿形を
湿気とぬかるみと土のなかに捨てることで
その使命の意味を完成させようとする。
明日は木々の根となるだろう。
風に、ざわめく枝葉となるだろう。
水となって
明るく澄んだ空を映しだすだろう
葛や菌糸や羊歯となって
伸び縮ぢみしているだろうーーー

それは
永遠の統一へむかう万物の
流転変遷の姿なのだ

加島の訳なのだろう。タオの思想に通じるものがある。「よろこんで朽ち果てて 万有の中に崩壊してゆく。」「もはや消えはじめているのに、なお  王者の高い使命をわれらに告げ  われらに求めている。」自分のありのままで良いのだ。「がん患者」を無用に振り回すのでなく、ありのままでいてなお、この馬頭観音のように朽ちていきながら、人それぞれに内在する崇高な使命を果たしたいものだ。

陶淵明の有名な詩「悠然として南山を見る」をこんな風に訳してもいる。

こんな村里にいると
車は通るけれど、喧(うる)さくない。
なぜなら
心が遠くをさまようからだ。

たとえば、
庭に出て、菊をつむ
ふと頭をあげると
南山が目にはいる。

その空には
夕映えがひろがっている
二羽の鳥がうちつれて
林に帰ってゆく

こういうひと時には
なにか永遠の真理が宿っている
そう思うんだがね
それは何かということは、どうも
口では言えんのだよ

都会の雑踏にある我が部屋の窓からも、時にはきれいな夕焼けを見ることができる。運が良ければ、池上本門寺の杜に帰っていく鳥の姿を見つけることもある。そんなときの気持ちは、「生きているありがたさを感じる」という言葉なんぞは陳腐になる。もっと感覚的で、背筋がぞくっとするようで「口では言えんのだよ」と言うほかないのである。

15機ものヘリコプターが旋回しては、こんな情緒はぶちこわしだが。

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2012年6月11日 (月)

千葉徳州会病院:治験募集を再開

千葉徳州会病院が、膵がんのペプチドワクチン治験の受付を中止していましたが、本日「再開した」とホームページにて発表されています。

千葉徳州会病院治験センター

Twitterにも載せたのですが・・・。

前回も聴講しましたが、こちらの市民公開講座も興味が湧きますね。↓

千葉徳州会病院の第1回市民公開講座が6月16日(土)に開催されます。
会場は『船橋市民文化創造館』きららホール。

2012年6月 9日 (土)

セシウム137の体内放射能(4)

これまでの議論は、ICRP Pub111の図2-2を出発点としている。そしてセシウム137の実効半減期と1日の摂取量だけを使って計算をした。摂取量と排泄量とがある拮抗点(飽和値)になることは、これらを前提とすれば低線量被曝に対する見解とは関係なしに、誰でもが同意できる結論である。(ICRPも図2-2を載せているのだし)

意見が異なるとすれば、ICRP(とその信奉者)はベクレルをシーベルトに換算して「影響の生じるレベルではない」と言うだろう。それに対しては、チェルノブイリの被害者の病理解剖データから、生じている被曝の現実から体内被曝の影響を評価すべきである、と言うのみである。(現場から学べ!)

体内にはカリウム40が6000Bq存在するから、それと比較すれば安全である、という反論が出ることが予想される。しかし、カリウム40はほぼ体内に均一に存在するのであり、60兆個の人体を構成する細胞の一つが連続してカリウム40からのベータ線に撃たれることはまずありえない。一方のセシウム137は筋肉組織、甲状腺、膵臓、心筋組織などにより多く集積し、なおかつ微粒子を構成しているので体内のホットパーティクルとなっている。これから出るベータ線はごく近傍の細胞を集中的に何度も撃つのである。例えてみれば、10万人のサッカースタジアムに向けてライフル弾を10発撃つのと、10人がいる部屋に向けてライフルを10発撃つことの違いである。吸収エネルギーを臓器全体で平均してシーベルトに換算するというICRPの過小評価である。

毎日10Bq(Bq/kgではない!)の食物の摂取を継続的に続ければ、1~2年で成人では1450Bq、子供では550Bqの平衡値に達する。この値は、体重1Kgにして約24~28Bq/kgとなり、50%に心電図異常が出るレベルとなる。

4月から施行された新基準値の食物を摂取し続ければ、13~18歳の子供の飽和値は270Bq/kgになり、バンダジェフスキーの病理解剖で示されている慢性心疾患患者の体内放射能値 138Bq/kgの2倍もの値となる。

  • 内部被曝をシーベルトで表して「100Bq/kg以下だから安心です」との報道、政府の発表を鵜呑みにしてはならない。ICRPは「がん死」のリスクしか考えていない。
  • 新基準値 100Bq/kgは突然死を招きかねない汚染度である。(原子炉等規制法では、この物質はドラム缶に入れて厳重管理する汚染度である)
  • 流通している食品には検査をすり抜けたものがあると覚悟すべきである。
  • 食品は、10Bq/kg以下の物を選ぶようにする。
  • 特に妊婦と18歳以下の子供にはND若しくは未検出の物を食べさせるべきである。
  • NDと表示されているときでも、検出限界値を確認する。
  • 福島を応援するために福島産を食べる行為は、命がけだと覚悟のうえで行え。

同じように瓦礫を全国に拡散して焼却処理することも、日本全体の放射能レベルを押し上げ、最後はわれわれの体に蓄積することになる。

わずか10Bqだと侮ってはいけない。再掲するが、ICRPもPub.111でこう言っている。

同じ総摂取量に対して期間末期における全身放射能は著しく異なる。これは、汚染された食品を日常的に毎日経口摂取する場合と、断続的に1回摂取する場合との負荷が本質的に異なることを示している。

最後に
なるべく数式を使わない説明をしてきたが、それでは納得できないという人のために、計算方法を記しておく。数式を見ると頭が痛いという方は飛ばして欲しい。

                                                           (終わり)


放射性同位元素は、その核種に固有の一定の確率(崩壊定数)で崩壊して別の核種になる。t時間後の放射能A(Bq)は、崩壊前の放射能をA0、崩壊定数をλとして、

Imageyositakapc001_2となる。元の放射能の半分となる時間tを半減期(D)といい、
Imageyositakapc002
の関係がある。したがって(1)式は半減期を使って、
Imageyositakapc003 と表示することができる。このときのDは、原子核の崩壊による物理学的半減期である。

人体内の放射能も、その総量に比例して減っていくのであるから、同じく指数関数で(1)や(3)式と同じになる。このときの半減期を実効半減期といい、実効半減期と生物学的半減期、物理学的半減期の間には次の関係が成立する。
Imageyositakapc004_2

セシウム137の物理学的半減期は約30年であり、生物学的半減期は成人で70~100日である。生物学的半減期に比べて物理学的半減期は非常に大きいので無視してもよい。したがって、セシウム137の場合は実効半減期≒生物学的半減期と考えることができる。以後、Dを実効半減期として表示する。

実効半減期がD(日)の成人で、0日目のセシウム137の体内放射能をA0(Bq)とし、毎日 a(Bq)を継続的に摂取した場合を考える。

n日目の体内放射能値は、その日の摂取量 aにn-1日目の残存放射能値を足したものである。
実効半減期で表せば、(2)式を考慮に入れて、
Imageyositakapc005
Imageyositakapc006

と次々に計算していけばよい。エクセルに計算式を入れてやれば、即座にグラフ化できる。

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となる。初期値には依存せず、1日の摂取量と実効半減期で決まる。

次に、体内放射能が初期値のままで変化しない場合は、
Imageyositakapc008 であるから、
Imageyositakapc009
となる。このとき、体内放射能は増減しない。

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2012年6月 8日 (金)

魚で肝臓がんリスク4割低下:国がんの無神経な発表

新聞報道ですが、国立がん研究センターの発表で、青魚やウナギを多く摂っている人は肝臓がんのリスクが4割低いとの前向きコホート研究結果がありました。

魚で肝臓がんリスク4割低下 脂肪酸の抗炎症作用か

 青魚やウナギなどをよく食べる人は、あまり食べない人に比べて肝臓がんになるリスクが約4割低下するとの研究結果を、国立がん研究センターが7日発表した。魚の油に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)などの不飽和脂肪酸を多く取っているグループほどリスクが低下。
 肝臓がんの多くはB型、C型肝炎ウイルスの感染による慢性肝炎を経て発症する。同センターの沢田典絵研究員は「DHAなどの不飽和脂肪酸には抗炎症作用があり、肝炎ががんに移行するのを抑えているのではないか」と話している。
 調査は岩手など9府県の45~74歳の男女約9万人を、1995年から最長2008年まで追跡。

詳細は国立がん研究センター予防研究部のこちらのページにあります。

がん患者には常識の部類の話でしょ。同じような研究はいくつもあり、今更の感があります。がん細胞が炎症作用を利用して転移をすることは、立花隆の『がん 生と死の謎に挑む』にも書かれており、NHKで放映された番組でも触れていました。関連した内容はこのブログの次の記事で紹介しています。

  1. 『がん 生と死のなぞに挑む』書籍になりました。
  2. がんと炎症の関係
  3. 立花隆の『思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む

シュレベールも『がんに効く生活―克服した医師の自分でできる「統合医療」』で「炎症がもつふたつの顔」と題した一章で詳細に説明しています。その中には炎症性因子の生産レベルによって、がん患者の余命をある程度予測できるとしています。C反応性タンパクとアルブミンの量によって炎症レベルを測定して危険度を知ることができます。

炎症反応を抑制するために、炎症を促進する毒素を生活環境から排除すること、がんに対抗できる食物を摂ること、感情のバランスに配慮し、運動不足を解消することです。

しかし、利根川のウナギからも基準値を超える130Bq/kgの放射性セシウムが検出され、横浜市では給食に出されたイワシからも検出されている。東京湾のハゼもアナゴもひどく汚染されている。

青魚は表層魚で比較的汚染度が低いと見られていたにもかかわらず、次々と基準値越えが明らかになっている。いまがん患者は、がんに有効な国産魚を安心して摂ることができないのだ。

私も3.11以前は積極的に魚を食べ、”玄米魚菜食”だったが、いまでは魚は少し控えて、その代わりにオメガ3コンプレックスのサプリメントを摂っている。

国立がん研究センターは100mSv以下の低線量被曝では「安全である」との立場であり、これまでも安全神話に荷担してきた。その国がんが、このような研究をこの時期に出す無神経さにいらだつのは私だけではないだろう。

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2012年6月 6日 (水)

セシウム137の体内放射能(3)

子どもの場合は?

子どもは大人と比べて、実効半減期が短いから内部被曝は小さいと説明されている。はたしてその通りなのか?

6歳の小児と成人を比較してみよう。

6歳児  体重=20kg、実効半減期=38日
成人    体重=60kg、実効半減期=100日

とする。最初の体内セシウム137はともに1000Bqで、1Bq/日、10Bq/日を摂取したときの1000日間の推移をグラフ化した。確かに小児は急速に排泄されていく。

Hikaku

飽和値は初期値に無関係に決まるから、初期値1000Bqは重要ではない。10Bq/日を継続的に摂取したときの飽和値は、成人が1447Bq、小児が553Bqで、小児は成人の約1/3である。

しかし、飽和値での体重1kg当たりの放射能は、成人が24.1Bq/kg、小児が27.7Bq/kgとなり、小児の方が大きな放射能濃度となる。バンダジェフスキーの病理解剖データが述べている影響は、その頻度と重篤度がBq/kgに比例している。大事なのはBq/kgである。

実効半減期が短くても、体重1kg当たりで比較すればその違いは帳消しとなり、成人と小児はほぼ同じである。さらに言えば、子どもは大人の2~3倍の放射線感受性を持っている。幼児なら10倍以上だ。放射線感受性を考慮すれば、小児は成人の3倍程度の内部被曝による影響を受けるとの結論になる。

5月20日の「余命宣告を受けながら放射能と闘う医師」で紹介した原町中央産婦人科医院の高橋亨平先生、それをブログで紹介している玄侑宗久さんがいう「内部被曝で異常値はない」「子どもは排泄が早いから(実効半減期が短い)」「子どもの被ばく影響の見直しの必要性がある」との主張には納得しかねる。

昨年の3月20日、福嶋第一原発事故直後の早い時期に、ドイツ放射線防護協会が出した「日本のおける放射線リスク最小化のための提言」において、

評価の根拠に不確実性があるため、乳児、子ども、青少年に対しては、1kgあたり 4 ベクレル以上のセシウム 137 を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。成人は、1kg あたり 8ベクレル以上のセシウム 137 を含む飲食物を摂取しないことが推奨される。

と述べていることは、ドイツにおける年間許容線量が0.3mSvであることと、これまでに私が説明してきたことが根拠となっているのである。

セシウム137を飽和値まで摂取しない、つまり徐々に体内放射能を減らすためには、この提言を守ることが必要です。その根拠は「実効半減期」という、低線量被曝や内部被曝の評価に対する立場とは関係のない数字によって計算できるのであり、仮にバンダジェフスキーの研究に否定的見解をもっていたとしても、体内放射能を減らす必要性にまでは反対しないであろう。

(続く。次回で終わりにします)

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2012年6月 5日 (火)

進行性膵臓がんの予後はKras遺伝子の活性による

『進行性膵臓がんは増殖を続けるために、Krasがん遺伝子に「依存しきっている」』のならば、近藤誠氏の「がんもどき」理論は、少なくとも膵臓がんに関しては正しくないかもしれない。

進行性膵臓がんの予後はがん遺伝子の活性が握る 

変異がん遺伝子の発現によって、主要な代謝パスウエイの「送電線」が継続的に確保されなければ、進行性膵臓がんは増殖を続けられないことを、ダナ・ファーバーがん研究所の研究チームが明らかにした。 2012年4月27日付けのセル誌に発表された論文によれば、この代謝パスウエイを標的にすれば、致死性の高い膵臓がんの新たな治療法の開発に繋がるという。

マウスのKrasがん遺伝子を操作し発現を止めた場合、膵臓がんは即座に縮小し、腫瘍が目視できないくらい小さくなったケースも見受けられた。進行性膵臓がんは増殖を続けるために、Krasがん遺伝子に「依存しきっている」ことの実証となると、研究チームは説明している。「この研究で明らかになったことは、進行性膵臓がんは生来、Krasがん遺伝子の継続的な発現に依存して、自らの増殖機構のメンテナンスを行なっているということです。」と、ロナルド・デピーニョM.D.,と共同責任著者であり、元ダナ・ファーバーがん研究所で現在ホーストンのM.D.アンダーソンがん研究所に所属するアレック・キンメルマンM.D.,pH.D.,は語る。キンメルマン博士は、Krasがん遺伝子が、「基本的には、主要な代謝酵素の発現を制御することで、細胞のグルコース代謝を再構築する機能を有しているので、そのうちの幾つかは新規的な治療標的となる」ことも明らかにした。

もしこのアイデアが正しくこれらのパスウエイを標的とすることが出来れば、現在一般的なKRASのブロック剤を開発する方針よりも遥かに優れた戦略となる。それは、KRASを合成医薬品で確実に叩くことは極めて困難だからである。アメリカがん協会によると、2012年のアメリカにおける新たな膵管腺がん患者数は43,000人を超え、そのうち37,300人が亡くなると予測されている。5年生存率が僅か5%しかないのである。Krasがん遺伝子が、膵臓がんのがん細胞を無軌道に増殖させる、重要な促進因子であることは広く知られていたが、膵臓に自然発生した腫瘍がどのような訳でKrasを必要とするのかは不明であった。

この点を明らかにするために、キンメルマン博士とその研究チームは遺伝子操作を施したマウスモデルを作製し、すい臓がん内の変異Kras遺伝子を食餌操作によって、自由にオン・オフが出来るようにした。更には、がん抑制遺伝子p53をノックアウトし、膵臓がんにp53が作用しないようにした。次いで、ある種の抗生物質を食餌から除去し、Krasがん遺伝子を不活性化させた。2-3日後には腫瘍が縮小し始め、1週間後には平均50%の縮小が、画像解析と組織診断によって観察された。PETスキャンで確認されたのは、残っている腫瘍も最早グルコースを消費しておらず、がん自体が死滅したことが示された。

更にはKrasがん遺伝子の作用で悪性化した腫瘍組織に復活が観察された。ベス・イスラエル・ディーコネス医学センターのルイス・キャントレイ博士との共同研究によって、Krasがん遺伝子の活性がどのように腫瘍の生存と増殖に関与するのかの研究も実施された。「Krasは膵臓がんにおいてグルコース代謝を制御していたのです」とキンメルマン博士は語る。細胞内の複数の遺伝子の活性に関与するがん遺伝子は、細胞が生きて行く為に必要な「燃料」であるグルコースの生成と活用のパスウエイを「再構築」する機能を有していることが実証された。

例えば、Kras遺伝子の活性は、グルコースのビルディング・ブロックを、非酸化型リン酸ペントース経路(PPP)と呼ばれるパスウエイにバイパスする機能を有しているが、これまではこの経路との関連は知られていなかった。重要なことは、Krasによって制御されている主要な代謝酵素を抑制することが出来れば、腫瘍の成長を阻害することが出来るということだ。「関連する酵素の幾つかを阻害できれば、腫瘍を直接叩けることが可能となるのです。」とキンメルマン博士は説明する。ただし同博士によると、酵素の阻害によって不測の副作用が出ないことの確認などの研究がまだ残っているという。とは言え、この研究結果は、多くのがんの因子でありながら、これまで標的化が不可能に近かったKrasがん遺伝子を明確に標的化する素晴しいものであり、がん治療の開発に新たな道を開くものである。

原著へのリンクは英語版をご覧ください: Advanced Pancreatic Tumors Depend on Continued Oncogene Activity

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2012年6月 4日 (月)

OCV-C01の臨床試験情報

OCV-C01の臨床試験にやっと動きが。臨床試験情報に公表されています。サイドバーのTwitterにも書いていますが、取りあえず第一報として。

進行・再発膵癌に対する新規エピトープペプチドカクテル療法と標準化学療法の併用効果を検討する多施設共同第II相臨床試験

目的:
化学療法未治療である進行・再発膵癌患者を対象として,新規エピトープペプチドカクテル療法(治験薬[OCV-C01]投与)と標準化学療法であるゲムシタビン塩酸塩投与の併用療法の有効性と安全性を評価することを目的とする。

所属組織:
山口大学医学部附属病院

膵癌に対する術後再発予防のための2方向性新規ペプチドワクチン療法の開発

目的:
本治験は,治癒切除後膵癌の患者を対象として,ゲムシタビン塩酸塩と併用する治験薬OCV-C01(OTS102[VEGFR-2ペプチド],OCV- 101[VEGFR-1ペプチド],OCV-105[KIF20Aペプチド])ペプチドワクチン療法の有効性と安全性を探索的に評価することを目的とす る。

所属組織:
和歌山県立医科大学

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以下、このブログのOCV-C01関連記事です。

  1. OCV-C01国立がん研究センターで募集開始-消された!
    がんペプチドワクチンOCV-C01の臨床試験を行なう40施設の発表がありませんね。千葉徳州会病院も今月中旬にはと言っていたのですが、今日時点でも...
  2. オンコセラピー・サイエンスの今後の方針
    ドを重点的に研究開発する。4月から予定のOCV-C01を用いた膵臓がんに対する臨床試験(COMPETE-PC Study)は予定通り実施するとのこと。  ...
  3. 【続報】がんワクチン有効性確認できず
    チンはどうなのか?4月から予定されているOCV-C01の臨床試験は実施されるのか?第4の治療法(免疫療法)には、本当に有効性があるのだろうか?が気がかりです。今から...
  4. 中村研究室、千葉徳州会病院の更新情報
    または4月から第Ⅲ相試験が予定されているOCV-C01の、第Ⅱ相臨床試験だと思われます。(施設ごとの種類は未確認)千葉徳州会病院のサイトに、NHKの「あさイチ」で放...
  5. ペプチドワクチンのまとめ
    ンです。第Ⅱ相試験は既に終了しています。OCV-C01複数のペプチドを混合して用いています。米国では10種類以上のペプチドを混ぜたワクチンの研究も行われているそうで...
  6. 膵癌に対するがんペプチドカクテルワクチン臨床試験開始
    ード>がんペプチドカクテルワクチン療法剤OCV-C01 第III相臨床試験(治験)開始のお知らせ 当社は、大塚製薬株式会社(以下、「大塚製薬」)と共同で、がんペプチ...

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セシウム137の体内放射能(2)

食品の新基準値

厚生労働省の「食品中の放射性物質に係る新たな基準値について」によれば、新基準値を決めるに当たり、もっとも厳しい年齢層である13~18歳男性の限度値:120Bq/kgを採用したとしている。

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「食品中の放射性物質に係る新基準値の誘導の考え方」には基準値を定めた詳細が記載されている。あいかわらずシーベルトへ換算してあるので、ベクレル数に直す。

その中の「表 食品分類ごとの摂取量と対象核種合計線量換算係数」の13~18歳の平均摂取量に基準値と流通食品の汚染度(50%)を掛けて合計し、飲料水の分20Bqを加えると、新基準値のセシウム137を含んだ食品の一日のベクレル数が計算できる。

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計算過程は省略するが118Bq/日の摂取量となる。13~18歳のセシウム137の実効半減期を70日として、新基準値限界の食品(50%が汚染されているという前提)を毎日摂取したとして計算したものが下のグラフである。

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年間の内部被曝線量は1mSvを超えないとして決められた新基準値の限界値(といっても半分の食品しか汚染されていないという仮定)の食品をとり続ければ、500日後には体内放射能は12,000Bqにもなってしまう! 13~18歳の体重を45kgとすれば、270Bq/kgとなり、バンダジェフスキーの病理データから推定した危険域の約10倍である。心電図異常、腎機能障害など深刻な影響が出るレベルである。

新基準値は「安全」にはほど遠いと言わざるを得ない。

実際の家庭の食事の汚染度

では実際に毎日摂っている食事の汚染度はどの程度なのか? コープふくしまが調査した結果と、朝日新聞と京都大学が共同で調査したデータがある。

コープふくしまの調査結果は、「最も多くの放射性セシウムを検出した家庭の食事に含まれるセシウム137とセシウム134の量は1キログラムあたりそれぞれ6.7ベクレルと5.0ベクレルでした。」と、ほとんどの家庭の食事では1Bq/kg以下であったとしている。

一方、朝日新聞と京都大学の調査は、「福島でもっとも多かったのは、1日あたり17.3ベクレル。この水準でも年間の推定被曝線量は0.1ミリシーベルトで、新基準の10分の1になる。」としている。両者とも年間1mSvよりも十分に低いとし、カリウム40による内部被曝と比較して無視しうる程度だと(不当にも)強調している。

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53家族中で、10Bq/kgを超えるのが3家族(5.7%)、5Bq/kgを超えるのが10家族(18.9%)ある。西日本のデータを除いて関東・福島だけに限れば、10Bq/kgを超える3家族は42家族中の7%であり、単純計算では首都圏と福島の300万人が10Bq/kg以上の食事を摂っていることになる。人口200万人の福島県だけなら14万人が同程度の食事を摂っている計算だ。バンダジェフスキーが警鐘を鳴らしたレベルで、これだけ多数の人が内部被曝の脅威に曝されている。これが無視できるほど小さいと言えるだろうか。

5月15日に南相馬市が『市民の内部被ばく検診「ホールボディカウンター(WBC)による」の結果(2)』を発表している。

昨年の9/21から今年の3/31までのWBCによる検査結果で、それによると20Bq/kg以上が高校生以上の大人で2.28%(前回測定では3.56%)、中学生以下の子どもでは20Bq/kg以上が0.24%(同 0.67%)であったとしている。

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測定時期がまちまちなので単純に比較はできないが、20Bq/kgを超える者が数%いることは確かである。

問題は、福島原発事故から数ヶ月、半年以上経った時点でセシウム137のベクレル数を測定し、そこから1年間の推定被ばく線量を計算していることである。測定結果からは単純に被ばく線量は求めることはできない。初期の放射能値が分からない、継続して何ベクレル摂取しているのかが分からないからである。

仮に3.11から9ヶ月(270日)後の体内放射能が20Bq/kgとしたとき、体重が60kgの人ならば1200Bqの体内放射能となる。次の3つを例はいずれも270日目で1200Bqとなる。

  1. 最初の値が7000Bqで1Bq/日の継続的摂取
  2. 同じく4000Bq、5Bq/日
  3. 同じく2400Bq、7Bq/日

(下の図を参照)もちろん他の無数の組み合わせを考えることができる。

After270

内部被曝線量は曲線とX軸、Y軸に囲まれた面積に比例するつまり、3.11後から測定時点までの被ばく線量は誰にも分からないのである。

この場合(コープふくしま、南相馬市)でも、やはり毎日の継続的摂取量を可能な限り少なくし、毎日の食事から摂取するセシウム137は10Bq以下としなければならない。そして飽和点をゼロに近づける努力が必要だ。そのためには、全食品の放射能検査とベクレル表示が求められるのである。

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次のグラフでは、40Bq/kg以上検出した大人の1回目の測定値が示されている。なんと5000Bq以上が3名いる。この方たちの初期の値はどれくらいだったのだろう。10000Bqは優に超えていたはずだ。これは実際には新聞の一面トップのニュースし、チェルノブイリと比較して報道されるべき数字であろう。

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2名の方が増加しているが、自家栽培の野菜などを食べていたという。10Bq/kgを超える継続摂取をしていたのだと思われる。

このように新基準値以下の食品でも、初期の体内放射能によっては減少せずに増加する。(1)に書いたように、増減の境となる一日の摂取量は実効半減期と初期の体内放射能値に依存する。初期の多くのセシウムを取り込んだ人ほど、1日の摂取量を少なくする必要がある。

こうしたことは、シーベルトで示された内部被曝線量からは決して見えてこないのである。

ベクレルをシーベルトに換算することは、内部被曝の過小評価に通じる。

(続く)

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2012年6月 3日 (日)

千葉徳州会病院市民講座「膵臓がんに関するペプチドワクチン療法の現状」

千葉徳州会病院の第1回市民公開講座が6月16日(土)に開催されます。
会場は『船橋市民文化創造館』きららホール。

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きららホール

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2012年6月 2日 (土)

思いっきり楽しければ、がんにも効く!

チェロアンサンブル、成功裏に終わった。
この数週間体調が少し思わしくなかった。暑さのせいかもしれないし、カラスのせいかもしれない。ごみの収集日には朝の4時5時から、我が家の屋根でカラスが「ガー ガー」とうるさくて睡眠不足だった。つい再発、転移の兆候かと疑い深くなる。頭の芯が重い感じがずっと続いていた。しかし、今日のチェロアンサンブルを終わるとすっかり治ってしまった。げんきんなものだ。達成感がある→心が身体に影響する→免疫力が上がる→体調が良い。こんな図式があてはまる。

思いっきり楽しいことをするのが、免疫力を上げて癌に効果的だと、心と体の関係からも確信を持って言えるが、今日は自分の体でそれを実感した。「下手な抗がん剤よりは、きれいな景色を見る方がよほどがんに効く」と、多くの在家医家が言うのだから、統計的に証明はできなくても(科学的合理性はなくても)事実なのに違いない。

原発のリスクや低線量被曝の影響、代替医療や癌のエビデンスにも言えることだが、「科学的合理性」や「エビデンス」ばかりを尊重することが本当に「科学的」なのか。研究者の間でも今その問題が大きな話題になっている。例えば東京大学物性研究所 押川正毅氏の『「科学的評価」は「正しい」か?』だとか、ジャン=ピエール・デュピュイの著書『チェルノブイリ ある科学哲学者の怒り―現代の「悪」とカタストロフィー―』がある。難しいが興味深い問題だ。

しかし(チェルノブイリの被害に関するWHOの)公式報告は、その見方を被災した住民の極めて限定された部分集合に当てはめているにすぎず、今日もなお低線量の放射線に曝されている数百万の人々は排除されているのである。このようないかさまは本当に言語道断だ。そしてそれは日本の場合にも繰り返される恐れが十分にあるのだ。

かれはまた、「予防原則は役立たない」とも言っています。「予防原則に"予防原則"を適用したら、実行不可能だ」と。


念願だった、すき家の牛丼ライトを食った。たれも甘くなくてポン酢と牛丼のたれの中間くらいか?お酢が利いていて食べやすい。好みだろうが、ベースの豆腐はもう少し堅めの方がご飯の代わりらしくなる気がする。これで炭水化物(ほぼ糖質と同じと考えて良い)が15.6gだ。牛丼を食べたいが血糖値が上がるのはどうも、というときは良いチョイスだ。

すき家にはじめて入ったが、昼休み時には持ち帰りの客が行列を作っていた。吉野家ではこんなことはない。メニューが豊富だからだろうか、若い女性客も結構多い。
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2012年6月 1日 (金)

不安によって癌の重症度が高まる:スタンフォード大の研究

スタンフォード大学の研究だが、不安によってがんの重症度が高まるというマウスでの実験結果が発表されました。

これまでも同じような研究はありますが、今回は「高度の不安という性格的な性質を発癌のリスク増大と生物学的に結びづけるものとしては初めてのものである」とのこと。

ライオンに追いかけられる、上司に対して重要なプレゼンテーションをするというような一過性ストレス要因は、対抗できるように体を整えれば、実際に免疫力 を高めることができる。一方、障害を抱える家族の介護などのストレスが常に続いていると、そのうちに疾病に対する体の抵抗力がなくなる、とDhabhar 氏は言う。

「癌の診断や治療がストレスや不安を生じるだけで十分悪いのですが、この研究は、不安とストレスが癌の進行をさらに加速させる可能性があり、悪循環が永続 することを示すものです。目標は、少なくとも癌診断時と治療中の不安および慢性ストレスの影響を緩和または排除することです」とDhabhar氏は述べ た。

結局のところ、治療を最大限に生かして成功させるために、医学で外側からできることを何もかもやる一方で、実際には患者の心身を利用していきたい」

心と体(がん)の深い関係が、また一つ追加されたということでしょう。

シュレベールも『がんに効く生活―克服した医師の自分でできる「統合医療」』で心の力~心と体の深い関係~に1章を割いている。ストレスががんの原因になりうるし、心理的ストレスががんを増殖させることは既に確かな事実として話を進めている。

No1 スタンフォード大の研究では、じゃあ、どうすれば良いのかという答えには”抗不安剤”を用意しているだけだが、シュレベールは「私がたどり ついたその考え方」を紹介している。

  • 心理的ストレスはがんの種子が成長していく土壌に大きな影響をおよぼしている。
  • がんと関係のあるストレスとは「ひどい無力感」である。
  • こうした状況はがん細胞の成長を促す可能性がある。
  • がんの成長を促す炎症性因子はストレスに強く反応する。No2_2
  • だが、誰でもがんと診断されたら、生き方を変えることはできる。そうすることが回復につながる可能性は高い。
  • イアン・ゴウラーは『私のガンは私が治す―ガンの予防と対策』で心の安定こそが回復のもっとも大きな要因だとしている。
  • 精神神経免疫学の最近の研究によれば、免疫細胞も常に感情脳と化学的な情報交換をしている。
  • 思考は免疫システムの中にもある。感情に関与する分子と免疫システムの相互作用が”動き回る脳”を構成している。
  • 自分の置かれた状況をあきらめ、自分は生きるに値しないと感じるようになると、免疫システムも機能しなくなる。
  • 生きたい、生きようとする願望を回復することが、癒やしには重要である。

もっともっと奥深い内容なのですが、この先はぜひ『がんに効く生活』を開いてみてください。

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