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2015年2月15日 (日)

ビタミンDは免疫系を活性化する

またまたビタミンDに関する研究成果です。このところ多いですね。大腸がんに関する研究ですが、もちろん膵臓がんへの効果も期待できます。

ビタミンDは免疫系を活性化することにより大腸癌を予防する/ダナファーバー癌研究所 もとの記事はこちら

ビタミンDは、腫瘍細胞に対する免疫監視機構を活性化することで、大腸癌患者の体を守る可能性があることが、ダナファーバー癌研究所の研究者の新たな研究によって示された。

この研究は、本日付のGut誌で発表され、癌に対する免疫応答とビタミンDとの関連が大規模なヒト集団で示唆された初めての研究となった。ビタミンDは、生体で日光曝露に反応して生成されるため「サンシャイン・ビタミン」として知られており、癌予防に重要な役割があることを示す研究結果が相次いでいる。今回の知見によって、それらの研究に注目が集まっている。

研究統括著者でダナファーバー癌研究所、Harvard School of Public Healthおよびブリガム&ウィメンズ病院の荻野周史医学博士・理学修士は「血液中のビタミンD濃度が高い人は、大腸癌罹患に関するリスクが全般的に低いのです。実験室での研究では、癌細胞を認識し攻撃するT細胞を活性化することで、ビタミンDが免疫機能を高めることが示唆されています。今回の研究で、われわれはこれら2つの現象の関連性を明らかにしたいと考えました。つまり、免疫機能におけるビタミンDの役割は、血液中のビタミン濃度の高い人の大腸癌罹患率が低い要因なのかということです」と言った。

荻野氏らは、2つの現象に関連があるなら、血中ビタミンD濃度の高い人は、大腸癌組織に大量の免疫細胞が浸潤したような大腸癌に罹患する割合は低くなるという仮説を立てた。同じ論理で考えると、仮にそのような人々に大腸癌が発生した場合、免疫反応に対して高い抵抗性を示すであろう。

上記の真偽を明らかにするため、研究チームはNurses’ Health StudyおよびHealth Professionals Follow-up Studyの2件の長期的健康追跡調査プロジェクトの参加者170,000人のデータを利用した。この集団において、慎重に選定した大腸癌患者318人のグループと癌に罹患していない624人のグループとを比較した。942人全員が、1990年代に癌に罹患する前に血液サンプルを採取していた。研究者らは、それらのサンプルにて、肝臓でビタミンDから生成される25ヒドロキシビタミンD(略称25[OH]D)を検査した。

実際に25[OH]D値の高い患者は、癌組織内に免疫細胞が豊富に存在する大腸癌に罹患するリスクは平均よりも低いことが明らかになった。

荻野氏は「今回の試験は、実際の患者において、抗腫瘍免疫機能に対するビタミンDの効果に関するエビデンスを示した最初の試験となりました。そして、ビタミンDは、癌に対する生体の防御機構を高めるための免疫機能と関連している可能性があるという、基礎研究での発見が証明されました。将来、われわれは個々人のビタミンD摂取の増加と免疫機能の増進によって大腸癌リスクがどの程度低下するか予測できるようになるでしょう」と語った。


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