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2015年2月26日 (木)

ひめゆりの丘

八神純子が昨年出した新アルバム「Here I am~Head to Toe~」を聴いている。彼女がきれいな高音で歌う「みずいろの雨」「ポーラー・スター」などは、若かりしころの私のお気に入りでした。

このアルバムのなかに「ひめゆりの丘」が収録されている。そして、2013年6月14日の東京新聞に『戦争を知らない私たち』と題したコラムを寄せている。

戦争を知らない私たち
                    八神純子

 昨年、沖縄県糸満市にある「ひめゆり平和祈念資料館」を訪れ、激しい地上戦のあった沖縄で看護要員として動員された元ひめゆり学徒の島袋淑子館長の話を聞いた。その夜、静かな海を見て波の音を聴いていて、心に浮かんだのが、新アルバム「Here I am」におさめた「ひめゆりの丘」のメロディだった。
 レコーディングの日。「今日は彼女たちのために歌います」とスタッフ全員に、ひめゆり学徒の写真集を見せた。でも何も言わない人がほとんど。どう反応してよいのか分からず、言葉が出なかったのかもしれない。
 スタジオの準備が整った。アレンジを手がけてくれたチェリストの溝口肇さんの指揮で、沖縄の海を表現したピアノが流れ、さとうきび畑に吹く風をストリングスが奏でた。私は目を閉じてひとつひとつの言葉を大切に歌った。
 私を含め、戦争を知らない世代がどんどん増えてゆく。島袋さんは「優しさは人間の一番大事なこと。優しさがあれば生きられる。嫌なことがあっても生きるんです。生きる勇気を大事にして下さい。戦争は絶対にダメです」と語ってくれた。
 戦争を知らない私たちだからこそ胸に刻み、語り継いでいかなくてはならないことがある―。「ひめゆりの丘」を歌っていくことで、ほんの少しでも島袋さんたちの想いをつないでいければと思っている。

サンフランシスコ在住の彼女が、シリコンバレーで開催した「東北支援チャリティコンサート 2014 @ シリコンバレー」でこの曲を歌っている。

「ひめゆりの丘」は25分ごろから。

日本では芸術家・芸能人が政治的発言をすることがますます難しくなっている。サザンの桑田のパフォーマンスに右翼が抗議したりである。桑田さん、なかなか政治的意識が高いです。ビートルズのアルバム「アビー・ロード」に政治風刺・社会風刺のきいた日本語詞を乗せて歌っている。

"Come together"が「公明党Brother」、"I know you, you know me"が「未曾有(みぞうゆう)、言うのみ」、"Science in the home"は「再燃す不審な法案」になっていたり、"He wear no shoeshine he got"を「飢えの普通社員、解雇った(きった)」などなど、感心して破顔一笑。

今年のアカデミー賞の授賞式では、受賞者のスピーチが話題になった。新聞には、「自殺未遂体験や男女の賃金格差、移民問題をめぐる発言が飛び出した。政治・社会的発言がタブー視されがちな日本の芸能界とは大遣いだ。」と書かれていた。

「6才のボクが、大人になるまで」で主人公の少年の母親役を演じて助演女優賞に輝いたパトリシア・アークエットさんは男女の賃金格差を話題に。「納税者となる子どもを産む女性の皆さんへ。今こそ、平等な賃金をもらうべき時です」と話すと、女優のメリル・ストリープさんやジェニファー・ロペスさんが「その通りだ」と声を上げた。

作品賞では、プレゼンターの俳優ショーン・ぺンさんが受賞作が書かれた紙を見ながら「だれがやつにグリーンカード(永住権)を出したんだ?」とひとくさり。そしてメキシコ出身のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「パードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」と発表した。イニャリトゥさんは監督賞も同時受賞。前年の監督賞も同国出身のアルフォンソ・キュアロンさんだったことから、イニャリトゥさんは「来年から政府は移民を制限するかもしれない」と返して笑いを誘った。

映画は人気の落ちた熟年男優の復活劇。イニャリトウさんは、映画とは無関係にメキシコからの移民問題について話しだし「移民は古くからの住民と同じように、尊厳と尊敬をもって扱われるよう祈っている」とスピーチを締めた。

「博士と彼女のセオリー」で実在の物理学者で筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者でもあるスティーブン・ホーキング博士役を演じ、主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインさんは「賞はALSと闘っている皆さんのものだ」。

物議を醸したのは、司会者のニール・パトリック・ハリスさんが冒頭で「ハリウッドでホワイテスト(最も白い)、いやブライテスト(最も輝いている)な人たちをたたえます」との発言。今回、候補となった俳優全員が白人だったことを揶揄した。

それに対抗した訳でもないが、公民権運動の指導者で凶弾に倒れたキング牧師を描いた「セルマ」の主題歌「グローリー」が歌曲賞を受賞し、それを歌った二人の黒人ジョン・レジエンドさんとコモンさんは公民権運動をたたえた上で、フランスでの「表現の自由」の戦いや香港の民主化運動についても言及。そうした活動への支持を表明した。

ハリウッドには「戦後のマッカーシズム(赤狩り)でひどい目にあった映画人もいたし、政治的な立場をしっかりとする伝統がある」と解説者が述べている。
日本にも菅原文太、宝田明など勇気ある発言をしている方がいる。おかしなことに対しては「おかしいね」と自分の信念を発信することだ。それが民主主義の基本である。


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