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2016年7月

2016年7月31日 (日)

DSDネイティブ再生に挑戦

出張から昨夜帰ってきた。出張中にコメントやメールでいろいろ相談があって(膵臓がんに関してです)、返信するのにマウスが壊れて往生した。スマホでは長文は書きづらいし、タッチパッドには慣れていない。

今日はタイムドメインのスピーカにつないであるDACを変更するための作業。3年前につないだNOSDAC(Non-Over-Sampling-Digital-Analog-Converter)のDevilsound DAC、音は最高なのだが、最近低音の力不足を感じるようになった。

それになにかとDSD(Direct Stream Digital)流行り。05_2 このNOSDACをヤフオクに出したら3万円で落札されたので、コルグのDS-DSD-100を入れることにした。

コルグのプレーヤーアプリAudioGate4をインストールして、flacをDSDネイティブ再生する。

いいねぇ、情報量が格段に増えた感じ。低音も厚みがあって高音は華やかになる。

ただ、AudioGateが、曲を探すのに使いづらい。やはり使い慣れたfoobar2000が良いので、インターネットでさんざん調べて、必要なプラグインを入れて、DSDネイティブ再生ができるようになった。

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マーラーの交響曲がぐっと深みを帯びて聴きやすくなった。




が最適だとつぶやいていた。なかでもDevilsound DAC V2.1 が最高だと書いていた。

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2016年7月27日 (水)

ポケストップって?

ポケモンgo。やってません。やるつもりもありません。なんだかおもしろくもないゲームじゃないですか。どうして熱中するんだろう。不思議。すぐに熱が冷めるのじゃないのかなぁ。

池上本門寺にもたくさんいるようで、丁寧にもポケストップ・ジムの場所をGoogleマップで公開しています。親切で暇な坊さんがいるのでしょうか。

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こんな注意もアップされています。

★ポケモンGOについて
池上本門寺の境内・周辺でも多くのポケモンが生息しています。そこでポケモントレーナーの皆さんにお願いがあります。

  • 歩きながらのスマートフォンとても危ないです。「歩きスマホ」は止めて下さい
  • 各お堂付近ではポケモンたちもお参りしていると思いますので、特に静かにして一緒にお堂正面に参拝して下さい
  • お寺にお参りしている人たちに迷惑がかからないように、マナーを守って仲良く境内を回って、ポケモンゲットして下さい
  • お墓にはたくさんの仏さまが眠っています。起こさないように、お墓には立ち入らないで下さい
  • 夜間の時間帯の境内への立ち入りはご遠慮下さい

ところで、ポケストップとジムの違いが私には分からない。

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アメ横 カメラ散歩

昨日は上野で呑み会でした。時間前に行ってアメ横あたりを散策。アメ横ではほとんど日本語が聞かれない。外国の方ばかり。たこ焼きに行列ができていた。

アメ横の海鮮商店の上に乗っかっているのが徳大寺。JRの車内からもよく見えます。

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飲食店街をぶらぶらと覗いて・・・

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「若妻人妻専門店」というから、婦人用の衣料品店かも・・(そんなことないか)

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トランプ氏がいちばん引き立っているね。安倍さん、ちょっと手抜きか。

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18歳の乙女の60年後がこれ?

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2016年7月25日 (月)

OSと薬は新しいものに飛びつかない

Windows10への無償アップグレード期間終了まであと数日になりました。皆さんどうされてますか?

私の場合は、会社で仕事に使っているのはWindows7のまま、自宅のデスクトップはいったん10にしてから7に戻した。こうしておけば7/29を過ぎてもいつでも無料でアップグレードできるから。出張時と普段はデジタルオーディオ専用になっているノートPCは、Windows10にクリアインストールしてある。

経験則から、OSのアップグレードは慎重にする。こなれたOSならトラブルが発生しても対応法が分かっているから、仕事への支障は最小限で済む。だから新しいOSが出ても半年は様子見だ。

1年前に、Windows 7からWindows 10への無料アップグレードが始まった時、まず考えたのは「これに慌てて飛びついてはいけない」ということだった。出たばかりのOSはバグが残っていると考えて間違いない。しかし、いずれは新しいOSが主流になる。だから、トラブっても支障のないノートPCをWindows10にして操作に慣れておく。

病気でも同じだ。先進医療と言われたらなにかすばらしい効果がありそうな気がするが、実態は効果のほども不明で、評価の定まっていない治療法だ。どのような副作用が出てくるかも分からない。糖尿病の治療薬でも、医者は新しいDPP-4阻害薬を勧めるが、断って古いものを使っている。案の定、この薬で膵臓がんを誘発するおそれがあるかもしれないとの報道があった。

画期的な新薬など、そうそう出てくるものではない。オプジーボは画期的な免疫治療薬だと騒がれているが、オプジーボを投与したあと、イレッサやタグリッソなどのタイプの分子標的薬を投与した8人で重い間質性肺炎が起こり、うち3人が死亡と報じられた。これも案の定である。

ただ、OSのアップグレードを半年、1年と待つのは可能だが、余命の限られたがん患者では半年も待てないこともある。使える薬がなくなれば、リスクは覚悟で新しい薬を試さざるを得ないだろう。リスクを取るか安全策をとるかは患者の価値観次第である。

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2016年7月24日 (日)

チャスラフスカが膵臓がん

ベラ・チャスラフスカが膵臓がんの末期で、肝臓にも転移して治療できないとの報道があった。「がん患うチャスラフスカさん

若い人は知らないでしょうね。前の1964年東京オリンピックで旧チェコスロバキアの体操選手、金メダルを3個も獲得した「オリンピックの名花」「体操の名花」と言われた。

1964年、私もまだ16歳の高校生だった。多分学校の講堂かどこかで、白黒のテレビに釘付けになって彼女の可憐な演技を見続けていた記憶がある。

彼女は1968年の「プラハの春」と言われたチェコスロバキアの民主化運動への支持を表明して「二千語宣言」に署名し、祖国の危機に際しても積極的に発言した。しかし、「人間の顔をした社会主義」を目指していたチェコは、ソ連軍などワルシャワ条約機構による軍事介入、プラハ侵攻によって挫折し、彼女も身を隠さざるを得なかった。

チャスラフスカさんは現役引退後、チェコの政権に翻弄され、20年もの間、一切の職を与えられず、不遇な時代を送った。その後の政変で復権し、大統領補佐官まで務めたが、プライベートな事件で元夫が死に至ったことでマスコミから非難を浴び、それにより深く精神を病み、14年間も重い心の病に伏せった。

数奇は運命の果てが心の病と膵臓がんとは、あまりにもひどい仕打ちではないですか。肝臓に転移では末期に近いでしょうね。せめてリオ五輪を楽しんで欲しいものです。

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メラトニン購入

個人輸入で購入したメラトニンが国際郵便で届いた。

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100タブレット入りを4個。これで400日分だ。送料込みで4879円、安いものだ。

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買ったのは「こるこるドットコム」、「QolQol.com」と書く。

以前は2個までという制限があったが、今回4個注文しても問題なく発注できた。

厚生労働省の「医薬品等の個人輸入について」にはこう書かれている。

○ 医薬品又は医薬部外品

 

※ 外国では食品(サプリメントを含む。)として販売されている製品であっても、医薬品成分が含まれていたり、医薬品的な効能・効果が標ぼうされていたりするものは、日本では医薬品に該当する場合があります。

● 毒薬、劇薬又は処方せん薬: 用法用量からみて1ヶ月分以内

● 上記以外の医薬品・医薬部外品: 用法用量からみて2ヶ月分以内

(参考)2ヶ月分等の数量の算出方法
(1) 1日3回2錠服用する錠剤の2ヶ月分数量
(2錠×3回)×30日×2ヶ月=360錠まで2ヶ月分の用量とみなします
(2) 2日間使用可能な使い捨てコンタクトレンズの2ヶ月分数量
(30日×2ヶ月)÷2日分=30ペアまで2ヶ月分の個数とみなします
(3) 1日1回使用する排卵検査薬の2ヶ月分数量
30日×2ヶ月=60個まで2ヶ月分とみなします
注意:一箱に複数梱包されている場合、箱数ではなく内容量で算出します
(1)の場合、1箱に20錠入っている場合は18箱(20錠×18箱=360錠)まで輸入可能です。
(3)の場合、1箱に検査薬が2個入っている場合は30箱まで輸入可能です。

100タブレット入りを4個なので、どうみても「2ヶ月分以内」の制限は超えていると思えるが、相当緩い規制なのだろう。

メラトニンについては何度も紹介しているので、右の検索窓で検索すれば該当の記事が出てくる。

国立健康・栄養研究所の「『健康食品』の安全性・有効性情報」で「メラトニン、松果体ホルモン」にはこう書かれている。

一般情報
・固形がんに対して有効性が示唆されている。通常の化学療法あるいはIL-2と併用してメラトニンを摂取すると、乳がん、肺がん、腎臓がん、肝臓がん、すい臓がん、胃がん、大腸がんの縮小を促進する (PMID:1322155) (PMID:8208518) (PMID:8286206) (PMID:10674014)
メタ分析
・2011年11月までを対象に5つのデータベースで検索できた無作為化比較試験8報について検討したメタ分析において、固形がんに対する化学療法および放射線療法とメラトニン20mg/日摂取の併用は、腫瘍寛解や1年生存率の増加、放射線化学療法による副作用 (血小板減少、神経毒性、疲労) の減少と関連が認められた (PMID:22271210)

もっとも、有効性を確認できなかったという研究も同じほどある。代替療法なのだからそれは当然。有効な情報ばかりだったらとっくに標準治療になっている。

重篤な副作用の報告されていないサプリメントで、欧米ではドラッグストアであたりまえに売られているサプリメントです。効果の可能性があり、副作用がなく、安価であるのなら、試してみないのは勿体ない。と、私は考えて8年以上続けているが、推奨するわけではありません。自己判断・自己責任でどうぞ。

念のために書けば、最初は3mg程度からはじめて徐々に増やした方が良い。理想的には20mgなのでそれに近づける。ただし、なかには副作用で悪夢にうなされる方もいるようなので、そのときには減量すればよい。私は通常は5mg(完治宣言したのだから)、ときどき10mgにしています。20mgにすると昼間も眠くて仕事にならなかった。

最近はがんへの効果よりも、これがなければよく眠れない。じっさいメラトニンを忘れると寝付きが悪い。おまけで抗腫瘍効果があれば儲けものという気持ちで続けている。

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2016年7月23日 (土)

病み上がり

今週はある雑誌から依頼された原稿を仕上げるのに四苦八苦だった。やっと終わった。がん関係の原稿ではないのでこれ以上は取り上げないけど、費やした時間の割には原稿料は微々たるものだ。

小池百合子候補の「病み上がり」発言、どうかと思うね。がん患者は治ることに必死になっているのだが、完治しても「病み上がり」と言われたらかちんとくるわな。

小池氏の公約「シニアも、障がい者もいきいき生活できる、活躍できる首都・東京」が泣いている。

最初、『言ったかどうか忘れた』としらを切っていた。証拠を突き付けられると『あれは励ますつもりで言った』と言い訳をする。

無意識に出たならなおさら、がん患者を差別と偏見で見ている。不倫騒動で参院選挙への立候補はやめたけど、乙武洋匡氏が仮に都知事に立候補しても同じように「個人と公人は違う。差別とか偏見とか甘えたこと言うな」と言えるのかな、小林よしのり。

体力がなければ都知事は務まらないって、石原慎太郎はほとんど登庁していないよね。鈴木俊一元都知事は「90歳まで現役」とか言っていたが、それも気持ちが悪い。

「がん」は特別な病気ではない。しかし、いまだに「がん=再発、死」というイメージが強いのは、テレビで悲劇のドラマに使うには「がん」特に「膵臓がん」が取り上げられてきたせいだろう。

サラリーマンのがん患者は30%が依願退職し、4%が解雇されていると言うのも、こうした偏見が根強く残っているからだ。

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2016年7月21日 (木)

糖質制限ブームとクローズアップ現代+

昨夜のクローズアップ現代+、糖質制限ブームの話題でした。糖質制限食で体調を崩して救急車で運ばれたとか、将来隠れメタボになるとかのアンチ糖質制限食の番組構成でした。

登場した男性は「似て非なることをやると危険が伴う」と言っているが、しかし、これ、糖質制限とは違うわ。単なるカロリー制限のやり過ぎ。

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この男性は、自己流糖質制限食、例えば「キャベツの千切りと蒸し鶏」とかで減量成功、さらに夕食を抜く、ゆで卵は白味だけ食べるなど、ゲーム感覚でダイエットに挑戦していたらしい。平均約500kcal/日しか食べていなかったそうです。

これじゃエネルギー不足になるのは当然です。

で、それにこりて食生活を見直してこんな食事に。

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これじゃダメですね。鶏の笹身はあるがタンパク質や脂質が足りない。HbA1cも元に戻るのではないでしょうか。

糖質制限食は、糖質は制限するがタンパク質や脂質でカロリーは摂りましょうというものです。

番組で紹介された例は糖質制限食ではなく、たんにカロリー制限食でしょ。

私は夕食はおかずと焼酎だけ。ご飯は食べない。しかし、朝食は食パンとハムエッグにサラダと豆乳。昼はざる蕎麦が多い。だから夕食だけ糖質を抜くプチ糖質制限食ですね。現在58キロの体重をこれ以上減らさないように、かつ血糖値にも気をつけながら適度に糖質を摂るよう心がけている。もちろんカロリーは1800kcal/日程度は摂れている。

今日のランチは「いきなりステーキ」で200gのステーキとライスの小。コーンはブロッコリに変更してもらった。これで約800kcalですよ。これが正しい糖質制限。500kcal/日では自殺願望でしょ。ダイエットのためなら命も要らないってか?

山田悟医師が番組で言っていたように、おにぎり一個程度の糖質を摂るプチ糖質制限食が私には合っています。

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日本人は糖質の摂りすぎなの。だから減らしましょう。そしてバランスよく食べて、適度の運動をする。これを忘れちゃダメですね。

番組では糖質を摂らないとカロリー不足になるとも言っていたが、それも違う。タンパク質と脂質を摂って、減らした糖質分のカロリーを補うべきなのです。なんだか視点の定まらない番組でした。

糖質制限ブームに乗っておかしな本や番組も出ているから要注意です。

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2016年7月19日 (火)

実例報告「私は切らずにがんが治った」 腫瘍が自然収縮していく

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次郎


「週刊現代」の特集記事がアップされているけど、

「病は気から」は本当だった!実例報告「私は切らずにがんが治った」

確かに自然治癒はあるのだが、久しぶりに「ホリスティック医学」の帯津三敬病院の名誉院長・帯津良一氏も登場して、「がんと闘う上で最も重要な免疫は、『心』と『気持ち』なんです」。

ま、私も似たようなことを書いているし・・・でもね、この記事ちょっと違う。

自然治癒は望んで得られるものではない。

自然治癒、奇跡的寛解などと言われる症例は確かにあり、そうした患者の多くが「実存的転換」が起こっていたと言われている。『がんの奇跡的治癒

しかし「実存的転換」が起きた患者のすべてに奇跡的治癒があったわけではない。

「病は気から」を科学する』の著者でイギリスの科学ジャーナリスト、ジョー・マーチャント氏の言葉も引用しているが、彼女は決して「心で病が治る」とは断言していない。あとがきでこう述べている。

体と心は絶妙に調和しながら進化し、あまりに完璧に統合しているため、片方から切り離し、別のものと見なすことはできないというものだ。「マインド・ボディ」や「ホリスティック」のような言葉は、馬鹿げたもの、非科学的なものとして嘲笑を買うことが多いが、実際、「体と明確に区別される心」という概念は、頭蓋内のどこかを漂う、霊魂や魂のようなはかない存在であり、科学的な意味など持たない。

しかし、

心が健康に影響を及ぼしているといっても、それですべてを治せるわけではなく、心を利用する治療法が、突然、正しいものになるわけではないことは覚えておくべきだ。乳がんは、通常、早期に治療すれば予後はよいが、タンデのように骨まで広がってしまえば、治療できなくなる。従来の治療を拒み、効果が立証されていない治療を選べば、その結果、死ぬ可能性がある。

従来の治療を拒み、代替医療を選び、死亡した人たちの症例は数多く報告されている。

あなたが、『もう好きなことをやってきたからいつ死んでもいい。残りの人生を治療に費やすのは嫌だ』と考え、抗がん剤も拒否していれば、がんが消えることもあるのだな。よし、私もそうしてがんが自然消滅することに期待してみよう、と考えたなら、それは取り違えている。

治ることに執着している人には、自然治癒は訪れては来ない。

今日は嫁さんが土用の丑の日を勘違いしてウナギを買ってきた。で、飲み過ぎで頭が働かない(いつも働いていると言えんが)。このへんでお終いにする。

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2016年7月18日 (月)

今日の一冊(52)『軽やかに余命を生きる』

医者で僧侶で末期膵臓がん患者である田中雅博さんの4冊目の本。
こちらの記事「医師で僧侶で末期膵臓がんの田中さん」や「今日の一冊(42)『いのちの苦しみは消える』」でも紹介したけど、末期の膵臓がんでも、最期まで自分らしくエネルギッシュにがんばっています。

この著作は口述筆記ということですから、残された時間は本当にわずかなのでしょう。

末期のがん患者へのスピリチュアルケアの重要性を訴えています。「スピリチュアル・ペイン」を「いのちの苦」と日本語を充て、「いのちのケア」が日本の医療現場にはこれが決定的に欠けていると苦言を述べています。

がんも治る時代になったというが、膵臓がんではそれはまだ先のことです。ほとんどの患者がいずれ命の終わりを迎えるわけですから、早い段階から自分の命が終わるという苦しみを感じているはずです。でもブログなどでそれを赤裸々に書くことは稀なようです。

「すい臓がんカフェ」に田中さんを呼んで講演して欲しかったなぁと、切実に感じています。

自分ががんに侵され、治癒不可能な状態になったとき、いったいどうしたらいいのでしょうか。
できることをするだけです。できることは何かをよく知り、よく考え、今できる最善のことをすればいいのです。
そのできることの一つが、医学に力によって最善の治療を行なうことですね。
そしてもう一つの大事なのが、自分にとって「いのちより価値のあるもの」を見極め、それを軸にして自分の人生の物語を完成させるために生きることです。物語の主人公はあなたです。

治ることのない膵臓がんに、なぜ抗がん剤を投与するのか。それはいのちの期限を少しでも先延ばしにして、その得られた時間を「いのちより価値のあるもの」を発見して、自分の人生を再発見するための「猶予期間」とするためです。

キング・オブ・キャンサーと言われる膵臓がんは、告知されて茫然とし、立ち直ってからあれやこれやの治療法を考え、セカンドオピニオンをどうしようかと悩んでいる間に、早い人で3ヶ月で亡くなることもあります。自分のいのちが終わる苦しみを真剣に考えている時間もない。

だから、私は膵臓がんだと告知されたら、その時点から自分の最期を想定して、「死」に対する自分なりの考えをまとめておくべきだと書いてきました。そうすることが一つには、死に対する強烈なストレスを低減し、結果として免疫力が保たれて余命が伸びる可能性があるからです。

田中さんは『般若心経』はスピリチュアルケアのための経典だと言い、巻末には田中さんなりの『般若心経』の訳が載せられいます。

お釈迦さまはすべての苦しみを五蘊(ごうん)という苦にまとめられました。五蘊は、自分という幹から出た五つの枝から出た自己執着で、観音菩薩は、知恵が完成した状態では、これら五つの自己執着が皆空っぽだということを観察しました。
一切の苦しみをまとめた五蘊が空っぽになったということは、一切の苦しみを離れて安楽の彼岸に渡ったということになります。

「治りたい、もっと生きたい」も自己執着です。それを捨てれば楽になります。治ることだけに執着して、無理な抗がん剤治療を進め、がんと闘うのではなくて副作用と闘っているだけの時間、勿体ないと思います。副作用と闘うために残された人生の時間を費やすなんて、本末転倒ではないですか。

田中さんはこの本の中で「お釈迦さまも膵臓がんだったのでは?」との仮説を述べています。そうかもしれないという気がします。もっとも当時は膵臓という臓器の存在は知られていなかったはずですね。五臓六腑といいますが、この中には膵臓は含まれていません。

あなたにとって「いのちより価値のあるもの」って何でしょうか?

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鳥越俊太郎のがん政策・公約

都知事選候補の鳥越俊太郎氏。オフィシャルサイトで公約を掲げています。

公式サイトのトップにはFacebookとTwitterの投稿が並んでいる。そう、都知事選の選挙はこうでなければ。

ところで、がん関係の政策↓
都民のこころとからだの健康をあらゆる施策を通じて実現します。

  • 東京都のがん検診受診率は現在50%にも達していません。これをまずは50%、最終的には100%を目指します。
  • だれもが先進医療を受けられる東京を目指します。

何が何でもがん検診とは思わないが、日本の受診率は確かに低すぎる。問題はがん検診を受けることのメリットがあるがんは何なのかということ。膵臓がんでは有効な早期発見手段がないのが現状。

厚生労働省が定めたがん検診は「胃がん」「子宮頸がん」「肺がん」「乳がん」そして鳥越俊太郎さんが罹った「大腸がん」です。これ以外の癌では検診の有効性は認められていない。乳がん検診も若い女性には勧められない。

「先進医療」を誰でも受けられるようにって、都が助成金を出すのだろうか。先進医療が必ずしも最善の医療とは限らない。

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2016年7月16日 (土)

今日の一冊(51)『「がん」では死なない「がん患者」』

久しぶりの「今日の一冊」で、先日デジタル断食の際に読んだ本です。がん患者はがんではなくて餓死するのだと、長尾医師や梅澤医師もよくブログに書いていますね。ただ、がん患者の栄養についてきちんと書かれた本は多くはありません。なかには「四足動物の肉はダメ」だのと、なんら根拠のない説を披露する方もいます。

<内容紹介>
がん患者の多くが感染症で亡くなっている。歩いて入院した人が、退院時にはなぜか歩けなくなっている。
入院患者の3割は栄養不良――。まさに「病院の中の骸骨」とも言うべき高度栄養障害の患者がたくさんいる。こうした実態の背景には、栄養管理を軽視してきた、日本の病院の驚くべき「常識」があった。
人生最後のときまで食べたいものを食べ、がんを抱えてでも、本来の寿命まで元気に生き抜くことはできる。
そのために、私たちが知っておきたいことは何か。超高齢社会において、医療はどう変わらなければならないのか。

<目次>
序章 病院で「栄養障害」がつくられる
第一章 がんと栄養をめぐる誤解
第二章 症状や病気がちがえば栄養管理も異なる
第三章 老いと栄養
第四章 栄養についてもっと知る
終章 食べて治す

がんで入院しても、がんで亡くなる患者はたった2割です。8割の方は感染症で亡くなっています。なぜ感染症に罹るのか、それは栄養障害によって免疫機能が低下しているからです。

栄養素のバランスが崩れた結果、代謝障害が起き、身体機能に支障が出ます。免疫機能もそのひとつで、健康人なら問題のない弱い菌にすら感染して、回復できずに亡くなるのです。

著者らの調査によれば、余命一ヶ月のがん患者の82.4%は栄養障害に陥っていました。適切な栄養管理をしてもこれ以上よくならなかった患者はわずか17.6%でした。そして適切な栄養管理を受けた患者は、がんそのもので亡くなるのですが、その最期はとてもおだやかでした。

栄養を摂るとがん細胞が大きくなる。だからがんを兵糧攻めにするためには栄養を摂らない方が良い、と考えが、医療者にもあります。これはまちがいです。

がん細胞は栄養が取れなければ、炎症性サイトカインを放出して、タンパク質の代謝を異常にして、筋肉などを溶かすようにして栄養を集めて大きくなるのです。食べて栄養を摂らなければ、がん患者はあっという間に栄養障害になり、やせ細っていきます。感染症で亡くなるのです。

「栄養を摂るとがん細胞が大きくなる」との考え方は、その栄養が私たちの身体から奪われているという事実を無視しているわけです。

私も術後の初期には肉類を控えていたのですが、すぐに止めましたね。体力がなければがんと闘えないと気づいたから。

タンパク質、糖質、脂質の三大栄養素のなかで、タンパク質が不足すると筋肉量が減少します。足りない栄養を補うために筋肉を消費してしますのです。歩けない、立てない、座れない状態になるのです。

血液中のタンパク質が減少すると免疫細胞を作れずに免疫機能が低下するのです。これじゃがん細胞と闘う兵隊を補充できなくなります。

身体を弱らせないための栄養素
ビタミンB1、コエンザイムQ10、L-カルニチン、BCAA(必須アミノ酸のうちバリン、ロイシン、イソロイシンを指す)、クエン酸や、著者の開発した栄養剤GFOについても紹介されています。

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医学部の教育課程には栄養学はほとんど取り入れられていません。だからほとんどの医師が栄養に関しては素人同然なのです。

アルブミン濃度が低いほど副作用が大きく、抗がん剤、放射線治療の副作用を低減させるためにも栄養が大切です。味覚障害を改善するには亜鉛、銅などのミネラルやビタミン全般を摂ることも必要です。

膵臓がん患者の例もいくつか紹介されています。

等々、がん患者の栄養に関することを丁寧にかつ科学的に解説している良書です。これを読めばゲルソン療法の危険性がよりはっきり分かります。

ゲルソンの娘であり、シュバイツアー博士の主治医でもあったシャルロッテ・ゲルソンの『決定版 ゲルソンがん食事療法』の12章に驚くようなことが書かれています。

どの程度であれ、また最後に受けた抗がん剤治療からどんなに時間が経っていようとも、化学療法を受けたことのある患者が、基本のゲルソン療法のまま忠実に実行することは大変危険である

そこで修正版の済陽式や星野式のゲルソン療法が登場します。ひまし油は禁忌だ、人参ジュースは作用が強いから一日に3杯飲まないように。とてもじゃないが信じられませんね。

12章の最後の段落にはこんな記述もあります。

膵臓がん患者で、以前に化学療法を受けたことがある場合には、残念ながらゲルソン療法でも良い結果が出せない。抗がん剤で膵臓があまりに激しく損傷を受けるからである。

膵臓がん患者がゲルソン療法で治りたければ、抗がん剤は一切止めなさいということですね。ゲルソン療法で治った膵臓がん患者の話は聞いたことがない。

「がんの悪疫質だからしょうがない」の多くは、実は栄養障害による飢餓状態なのですね。がん患者の多くは餓死しているのです。

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2016年7月15日 (金)

膵癌術後の補助化学療法、日本は変らず

今年のASCO2016で、膵癌術後の補助化学療法として、ゲムシタビンとカペシタビン(ジェムザール+ゼローダ)が生存期間を有意に伸びたとの発表があった。

ASCO 2016 GEMとゼローダの併用で膵癌術後の生存率が向上 ← こちらの記事

現在日本ではTS-1が標準となっているが、それが変るのだろうかと気になっていた。

「日経メディカル オンコロジー」に杏林大学腫瘍内科教授 古瀬 純司氏が寄稿し、

ESPAC4試験で膵癌術後補助療法の欧米での標準が変更へ、
日本は変わらず 日本ではJASPAC 01試験の結果からS-1のまま

 ただし、日本は異なります。日本で行われたフェーズ3試験JASPAC 01試験の結果がLancet誌に6月2日に掲載されました。JASPAC-01試験は日本の33施設、385人を対象に膵癌の術後補助療法として、ゲムシタビンとS-1を比較した試験です。試験の結果、死亡についてのハザード比が0.57(95%信頼区間:0.44-0.72)、p<0.0001で有意にS-1投与が有効でした。5年生存率はゲムシタビン群が24.4%、S-1群が44.4%でした。この結果から日本での術後補助化学療法の標準治療はS-1になっています。また、OS中央値はゲムシタビン群が25.5カ月で、ESPAC-4試験と同じですが、S-1群が46.5カ月です。

 異なる試験で患者背景に異なる部分もありますが、生存期間、生存率、ハザード比というデータを見るかぎり、S-1の方が良好な結果です。両試験で等しく使われているゲムシタビンを基準にしてもS-1の方が良いと思います。ESPAC-04の結果を受けても、現在の日本の標準治療はS-1で変わりません。今回のESPAC4の結果から、カペシタビンを公知申請のような形で導入する必要があるかというと、急がないと日本人に不利益になるということはないと思います。欧米の標準治療がゲムシタビン+カペシタビンになって、さらに工夫をして新たな試験を開始し、そこに日本が参加するということになれば、世界共通で使えるものとして準備するという意味はあるのかもしれません。

と述べている。

今回のESPAC-4試験はTS-1との比較ではないので、この考えで妥当だろうと思います。

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2016年7月14日 (木)

クロ現+ オプジーボで医療崩壊?

今日はお盆の墓参り。菩提寺に着いたら雷に大粒の雨で急いで墓参りを済ませて、先行が消えないように養生をして退散。

昨夜のクローズアップ現代+はオプジーボで国民皆保険制度だけでなく、国家財政が破綻するかもという國頭英夫医師の主張を軸に構成されていた。

新薬の薬剤費に学会が震撼

対策として、

  • 薬価をもっと下げる
  • 薬の使用に優先順位を付ける(高齢者は対象外とする)
  • 税金や保険料を上げる

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の3つが挙げられていたが、間寛平氏が言っていたように、無駄を省いてもっと税金を投入する方法もあるのではという主張は取り上げられなかった。

オプジーボ難民」でも書いたように、

抗がん剤で保険財政が破綻するという主張にも注意が必要です。

日本のがん医療費は平成25年度約3兆9000億円と、年間の医療費(歯科、薬局調剤費を除く)の13%程度=グラフ。もっとも割合が大きいのは「循環器系疾患」の5兆9千億円(20・5%)だ。がん患者だけが医療費をつり上げているわけではないのです。

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さらに、医療費が国の財政を滅ぼすと言われているが、総医療費対GDP(国内総生産)でみると、G7諸国の中で日本は高齢化率は第一位であるが、総医療費の割合では下位の方である。税金から医療費はまだ増やせる予知があるはずなんだ。なぜ増やせないのか、もんじゅなどへの無駄遣い、大企業への大幅な減税措置、ようするに、国民の命と健康を守ることを第1に考えたら、医療費抑制などという政策は出てこないと思うのだがいかがなものでしょう。

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NHKではこうした政府への批判は期待する方が無理。

一人年間3000万円という薬価も、患者数の少ないメラノーマで先に承認した結果、開発費用÷患者数⇒高い薬価となったわけで、小細胞肺がんを先に承認していればもっと安いはずだった。製薬企業の作戦勝ちだ。これが先例となって、これからどんどん出てくる免疫チェックポイント阻害剤なども同等の薬価となるという慣例がある。そんな慣例なんぞを打ち壊すほうが先だろうと思うが、そういう切り口の報道もなし。

「薬価をやたらと下げると、新しい薬が日本に入って来なくなる」という主張に対しては、ロハス・メディカル編集発行人 川口恭氏のこちらの記事が一読に値する。

「次」はドラッグ・ラグ必至 オプジーボの光と影③

驚いたのは、イギリスではアブラキサンは「延命効果の割に費用が高い」として、いったん承認されたのに取り消されたという。「娘に母親と過ごせる時間をすこしでものばしてやりたい」と訴える膵臓がん患者のダニエル・タナーさん(28)の姿に暗澹とした気持ちになった。

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2016年7月13日 (水)

デジタル断食

昨日は「デジタル断食」に挑戦でした。「ネット断食」とかアメリカでは「デジタル・デトックス」と言うみたいですね。

朝起きたらスマホでメールとニュースのチェック、パソコンの電源は一日中入れっぱなし。メールの着信音がしたらすぐに返信しないと悪いような気がする。

こんな生活ではストレスも溜まります。

スマホの電源を落として、パソコンの電源は入れない。何をしていたかというと、カメラを担いで散歩、スクワット、積読で溜まった本を読む。チェロのレッスン、音楽CDを架ける(CDはデジタルだけど、スピーカーからの音はアナログなので良しとする)、じっくりと瞑想をする、家の周囲の雑草を抜く。

さすがに夕方になるとそわそわするが、我慢我慢。

たまにはいいもんですね。ネットにつながらない生活というのも。

「デジタル・デトックス(解毒)」を売りにする宿泊サービスは年々増えているそうです。電波の届かない、テレビも部屋に置いてない宿が結構人気だとか。分かる気がする。昨年泊まった小樽の宿も、テレビは注文すれば部屋に運んでくれるシステムだった。

で、デジタル断食から一夜明けたら都知事選に鳥越俊太郎氏が出馬するというニュース。4度の手術を乗り越えたがん患者として、何かがんに関する施策を期待できるのだろうか。

がんを売り物にしている感じがしないでもない。アフラックのCMに登場したときにはがっかりしたが、がんと闘うには治療費も必要なのだろうと、無理やり納得した。

政策は立派だが、宇都宮健児では小池百合子に勝てないだろう。なにせ東京の知事選は有権者が多いからどうしても顔が売れていて、絵になる候補でなければダメだ。美辞麗句で財源のアテのない政策も大事だが、「民主主義」を妥協の余地なく守ろうとする姿勢がもっと重要だ。選挙で公約した政策なんて、どうせ100%実行できるはずもない。

私としては引き算した結果の消極的支援かなぁ。

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2016年7月11日 (月)

運動してますか?

運動によってがんに罹るリスクが減ることは、既に多くの研究報告がある。では、既にがんになってしまった人と運動との関係は?

がんになった人の生存の確保やQOL(生活の質)の向上にも運動の効果がありそうだ。これに関連した研究ではがんと診断された後の不活動(運動不足)は死亡率のリスクを増やすことにつながるとの報告(国立がん研究所誌に2013年に載ったバラード・ブラバッシュの研究)がある。
 2011年、「がん研究」に掲載されたリッチマンの研究では、初期のステージの前立腺がんの再発リスクと身体活動は関係があるとしている。
 具体的には週に3時間早足で歩く男性はゆっくり歩く男性に比べて、進行がんの危険を57%低下することが判明した。
 身体活動で、①不活動、②1時間から3時間、③3時間以上の3つのパターンのうち、3時間以上が乳がんの生存者に多かった。
 介入試験では、がん患者のライフスタイルの変更で効果があることを示している。がん患者で運動の介入をACSM(自己診断テスト)で評価した。がんの被験者の運動介入試験85本をチェックした結果、運動の効果の決定的証拠がシュミッツらの研究(2009年「スポーツと運動における医療と科学」)で明らかになっている。
 これによると、①エアロビクス・フットネスで乳房、前立腺、血液、②筋肉増強で・前立腺、③柔軟性で乳房、④身体のサイズと組織の改善で乳房と前立腺、?疲労の軽減で乳房、前立腺、血液、⑥QOLの改善で乳房、前立腺、⑦身体機能改善で乳房、前立腺、⑧不安とうつの軽減で乳房などのがんに効果があることが指摘されている。
 さらに、がんの生存者のQOLやがんの治療の後の疲労に運動が影響を及ぼすことを指摘する2012年のクラムらの研究がある。

週に3時間早足で歩く程度の運動でも進行がんの危険性を57%低下させるという。下手な抗がん剤やインチキ代替療法よりもよほど効果がある。残念ながら膵臓がんは研究の対象になっていないが、同じ程度の効果があるだろうと推測される。

糖尿病治療で低血糖 気づかぬうちに重症化

膵臓がん患者にとっても問題になる糖尿病。

■運動で筋力維持を
 一方、糖尿病の高齢者は、そうでない人に比べ転倒を起こしやすいことがわかってきた。転倒は骨折などを通して、寝たきりにつながる危険がある。
 荒木厚・東京都健康長寿医療センター内科総括部長らが分析したところ、転倒を起こした糖尿病患者は起こしていない患者と比べ、低血糖になったことのある人が多く、歩く速さなどの「身体能力」が低めの傾向があった。身体能力が落ちると外出するのがおっくうになりがちで、ADL(日常生活動作)も低下しやすい。

寝たきりや認知症にならないためにも運動が大切だ。高齢者にはスクワットがお勧めで、私も日に3回実行している。これを始めてからこむら返りも起きなくなり、階段を上がっても足が軽い。

運動すると血糖値も上がりにくい。糖尿病があるとがんのリスクが高くなることも分かってきた。膵臓がんのリスクは1.86倍だ。 インスリンは細胞増殖因子であることが古くから知られているが詳細は不明である。

やはり、運動は健康の基本だ。

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治療も政治もインフォームド・コンセント

昨日の記事『「週刊現代」の医療バッシング記事』で書いた血糖値管理の考え方で、同じ趣旨のことを内科医の酒井健司氏がアピタルに書いてくれた。

糖尿病を治療する目的は血糖値を下げることではない?

糖尿病を治療する目的は、糖尿病に伴うさまざまなリスクを下げることであって、血糖値を下げることは手段に過ぎません。むしろ、血糖値を下げ過ぎるとかえってリスクが増える場合もあります。

ACCORD試験にも言及していて、

大ざっぱにまとめると「血糖値は正常化したが患者は死んだ」というわけです。
この場合、HbA1cが「代用のアウトカム」、全死亡が「真のアウトカム」です。HbA1cが正常化しても、全死亡が増えるのであれば、無意味どころか有害な治療です。HbA1cの数字の正常化だけに気をとられると、かえって患者さんの命を縮めることになりかねません。

医療介入を行う目標は真のアウトカムの改善だということを医師は忘れてはいけません。

でも、それを忘れている医者が多い。

インフォームド・コンセントとは、「正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念だ。患者の今の状態を正しくつかんで治療の目標を立て、そのための手段をいくつかあげて、メリットとデメリットを説明し、患者が正しい選択ができるようにする。

政治も同じだ。

今の内外の政治的・経済的状況を説明し、目標を立て、それに到る手段と方法をあげて、国民に支持を訴える。これが民主主義の根幹だろう。

しかし、今回の選挙は争点隠しに終始した。「憲法の改正は争点ではないが、自民党の公約としてはあげてある」と言い、株価の凋落でいくら損をしているのかの発表は選挙後に延期し、2%の物価上昇と名目国内総生産(GDP)600兆円達成の時期もなんども先延ばしだ。

2005年、小泉内閣の進める構造改革・郵政民営化政策は「B層」を対象として考えたという。

B層とは、マスコミ報道に流されやすくIQ」が比較的低い、構造改革に中立的ないし肯定的。構成者は主婦層、若年層、シルバー(高齢者)層など。具体的なことは分からないが小泉総理のキャラクター・内閣閣僚を支持する、を特徴としている。

要は情緒に流されやすく、知的レベルの低い人たちを相手にしていれば、選挙では勝てるし、思い通りの政策が実行できる。数の多いバカを相手にした方が得策ということだ。

安倍総理もこう考えているのだろう。

日本国民の知的レベル、民度がその程度なのだから、安倍さんの分析が正しい。民進党や共産党、SEALDsが、論理的に説明しても、それは耳には届かない。

もっともっと、沖縄のように叩かれ虐げられる状況が、全国的になれば、B層も少しは目が覚めるに違いない。

しかしその前に、例えば自衛隊員が海外で犠牲になり、政府専用機で白い柩となって帰ってくれば、「彼らの犠牲を無にするのか?」と、隣のおじちゃんおばちゃんが日章旗を振って町を練り歩かないとも限らない。

「ととねえちゃん」でも怖いのは特高ではなくて、隣のおじちゃん、おばちゃんなんだよね。

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2016年7月10日 (日)

「週刊現代』の医療バッシング記事

「週刊現代』の医療バッシング記事が大反響のようです。さらに、週刊現代と週刊文春がバトルをしていますね。

そのあおりを受けて、医療の現場では対応に四苦八苦している様子です。

売れてなんぼの週刊誌ですから、極論はいつものことです。

極論すれば副作用のない薬は、ない。人体になんらかの影響を与える物質が薬や毒だ。有益な影響のほうが多ければ薬で、有害な影響のほうが多ければ毒だ。しかし人体への有益な影響だけしかない物質というのはおそらく存在しない。まるでコインの裏表のように有益な影響と有害な影響は切り離せない。薬の場合、有害な影響が副作用だ。 副作用のない物質は「毒にも薬にもならない」。人体に必須な物質、水ですら、大量に飲めば「水中毒」という副作用を起こす。 しかし副作用の発生に気を付けつつうまく薬を使っていくことが人間の知恵で、そこらへんのところを週刊現代の特集は無視している。

これも正論ですね。でも一方で老人の薬漬け(多剤投与)の問題もある。長尾医師なども不要な薬が多すぎると警鐘を鳴らしている。

それに「週刊現代」7月5日のこちらの記事は、私はまともだと思う。

医療界激震、もう糖尿病の薬を飲まなくていいの?〜薬を売りたいだけの医者もいる

「今回の発表は、じつに画期的だと思います。高齢者や認知症の人は、血糖値が多少高くても、薬に頼る必要はない、という公式見解が出されたわけですから」
こう語るのは、高齢者医療を専門とする、尼崎市の長尾クリニック院長・長尾和宏医師だ。
去る5月20日に出された「お達し」が、医学界を激震させている。日本糖尿病学会と日本老年医学会が共同で発表した「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標について」という文書である。

内容はこれです。

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私の場合はグルファストを食前に服用しており、65歳以上だからHbA1cは7.5%未満が新しい管理目標値です。前回の測定値は7.2%でした。一律の6.5%で管理しようとすれば、今以上に薬を増やさなければならない。

どの年齢・健康状態でも一律で「6・5%以上は高血糖」としていたこれまでの基準と比べ、1~2%も緩和されたことになる。前出の長尾医師が続ける。

「新しい目標値のほうが、理にかなった値だと思います。多くの医師がまだあまり意識していませんが、実は、特に高齢者の場合、高血糖よりも低血糖のほうがよっぽど恐ろしい。本当は、『血糖値の下げすぎ』で体調を悪くしている高齢者が多いということです」

私はレストランで低血糖のためにぶっ倒れたことがあるので、怖い。

治療の基本は、食餌療法、運動療法です。それで十分な効果がないときに、はじめて薬物療法でしょう。

とにかく自分では努力しないで、「薬を出してくれ」という患者も悪い。

HbA1cは糖尿病管理の、たんなる”指標”ですよ。本当の目標は合併症を減らして長生きすること。HbA1cが良くても食後高血糖が続けば確実に合併症が起きる。

だから私は糖質を摂る食事の前だけグルファストを服用している。これも医者から勧められたわけではなく、私から提案したことです。医者はDPP-4阻害薬を勧めてきたが、この薬は薬価が一桁高い上に膵臓がんの危険があると言われていた(否定的な研究もあり決着は付いていない)。

ACCORD試験の結果(厳格な血糖管理で死亡率が上昇したACCORD試験の詳細は)もある。血糖値管理は緩やかでいい。だからずっとお断りしてきた。

これまで6.5%を至上命令のようにいっていたのに、日本糖尿病学会と日本老年医学会が共同で発表した勧告がでると、「7.5%でいいんじゃない」と言い出した。

患者も情報を集めて武装しなければ、生き残れません。専門の医者といったって、学会の勧告やMRからの情報だけでマニュアル的に対応していることがあるから注意しなければならない。

命の責任は、医者は取ってくれません。それぞれ医者は専門家としての意見を伺うための存在であって、最終的な治療法を決めるのは私。がん治療でも同じですよ。

         主治医は、俺だ!

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2016年7月 9日 (土)

院内がん登録全国集計での膵癌

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巾着田の曼珠沙華


既にマスコミでも、「すい臓がん患者の4割 発見時にはすでにステージ4」などと報じられています。じゃあ、6割は手術できるの?と受け取りかねません。

国立がん研究センターから「がん診療連携拠点病院等院内がん登録全国集計」が発表されたので、詳細を見てみました。

PDFファイルがん診療連携拠点病院院内がん登録全国集計 2014年全国集計報告書(PDF:5,410KB) new!

すい臓がんのステージ分類として、国際的に使われているものが「UICC(国際対がん連合)分類」です。日本膵臓学会の「膵癌取扱い規約」にもとづく分類とは、やや異なっています。この集計はUICCに基づいている点に注意が必要です。

膵癌のUICC分類

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「膵癌取扱い規約」による分類

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UICCと日本膵臓学会の「膵癌取扱い規約」の病期分類には、おおよそ以下のような関係があります。

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つまり、膵癌取扱い規約では0~Ⅲ及びⅣaの一部が手術可能であるが、UICC分類では0、Ⅰ~Ⅱが手術可能なのです。私たちは一般に膵癌取扱い規約の分類を用いているので、錯誤が生じます。(0期は上皮内がんとも呼ばれています。異常な細胞が形成され、膵臓の内層に限局して認められます。これらの異常な細胞はがんになり、近くの正常な組織に拡がる可能性があります。 )

  • 2014年に受診した患者(自施設で診断または他施設で既に診断されたのちに自施設を初診した、全悪性新生物及び頭蓋内の良性及び良悪性不詳の腫瘍の登録患者)の腫瘍データである。
  • 治療を行わない経過観察例も含まれる。セカンドオピニオンのみを目的とした初診を登録対象とするか否かは各施設の判断に任されている。

重複して登録されている患者がいるのです。匿名のデータベースなので重複チェックができないのです。

ステージも治療前ステージ術後病理学的ステージ総合ステージの3つがあります。手術ができた場合は病理検査でステージが確定しますが、できない場合はCTの結果などからステージを決定します。また放射線治療を選択した場合も同様ですね。統合ステージは、

治療開始時点でのがんの状態をより正確に表しているとされる術後病理学的ステージを第一優先とし、術前治療が行われた術後病理学的ステージの適用外及び術後病理学的ステージが不詳であった例、腫瘍切除を行っていない例では、治療前ステージを用いてがんの治療開始時点での病期を示す指標として総合ステージを算出した。

となっています。

そうした目でこの集計の膵癌の部分を眺めてみます。UICCステージ分類(総合ステージ)では次のようになっています。

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なぜⅢ期よりもⅡ期が多いの?との疑問も、UICCだから膵癌取扱い規約のⅢ期とⅣaが含まれているとしたら疑問は解消ですね。Ⅲ期は膵癌取扱い規約のⅣaのみだからです。

手術ができないと言われるⅢ~Ⅳが13.0+45.3%で合計58.3%。じゃぁ42%は手術できたのかというと、

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術後病理学的ステージ集計が30.0%であるので、手術可能は30%が真の値に近いでしょう。

しかし、詳細はもっと複雑です。

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Ⅳ期でも手術のみが1.6%、手術+他の組み合わせが合計で13.2%もあります。全症例の6%です。Ⅲ期も同様に4.7%です。

一方で0~Ⅱ期でも「薬物療法のみ」というのが、0.6、4.1,9.4%で全症例の3.2%もあります。

マスコミの「4割は手術ができないステージ4で発見される」という不十分な報道は、ICCと膵癌取扱い規約の区別がついていない。また、詳細な報告の中身を読んでいないことに原因がありますね。

膵臓がんで手術できるのは15~25%、と言われてきましたが、着実にその割合は増えています。ステージⅣb(UICCではⅣ)でも6%は手術にチャレンジしています。

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2016年7月 8日 (金)

早期の緩和ケアは必要か?

2006年にがん対策基本法が制定され、それにもとづき厚生労働省が策定したがん対策推進基本計画では、「治療の初期段階からの緩和ケアの実施」が重点的に取り組むべき課題として挙げられています。

しかし、それが返って終末期がん患者の緩和ケア病棟への入院が遅れる原因になっているのではないかとの指摘です。

Vol.156 早期の緩和ケアは本当にいま必要なのか?

  • 今なお、患者のみならず医療者からも「緩和ケアは最後の医療」と捉えられている
  • がん患者を対象に苦痛のスクリーニングを行い、それが陽性となった場合は緩和ケアチームが介入する、といった方法が国内外の病院で行われるようになった
  • しかし、この制度の実態は「緩和ケアチーム担当看護師がたったひとりで担当している」場合が多い
  • スクリーニングの結果に対処する部署がなく、緩和ケアチームに紹介する措置も執らず、苦痛の調査だけに終わっている例が6割を占める。
  • 専門的緩和ケアを提供できる人的医療資源が極端に不足している。その中核を担うことを期待される緩和医療専門医は2016年4月現在、全国でわずか136名に過ぎない。
  • がん診療連携拠点病院における緩和ケア病棟に入院した患者について、申込みから入院するまでの平均待機期間に2週間以上要する病院が3割を超えている。
  • 緩和ケアで最も大きな問題となっているのは、入院までに長期の待ち時間が必要になってしまっている点だ
  • (投稿者の病院では)待ち時間は概ね1−2ヶ月程度かかってしまっている。この状態では、専門的な緩和ケアを受ける前にお亡くなりになってしまうことになる

「緩和医療専門医は2016年4月現在、全国でわずか136名」とは驚きです。これじゃ早期からの緩和ケアも絵に描いた餅です。

こんな例もあるようです。この抗がん剤治療が最後の治療になり、それも間もなく終了せざるを得ないだろうという時に、ホスピス・緩和ケア病棟に面談の申込をしても、「抗がん剤治療が終わってからではないと面談予約はできません」と言われる。抗がん剤が終わってから面談の申込をしても、長ければ1~2ヶ月待たされる。それでも抗がん剤中は面談を受付けてくれない。足の速い膵臓がん患者にとっては長すぎます。

こんな融通のきかない仕組みもなんとかして欲しいよね。

何人かの方のブログを見ていても、2週間で緩和ケア病棟に入院できたら良い方ですね。膵臓がんで2ヶ月も待たされたら、ほんと、間に合いません。われわれ団塊の世代は、ゆりかごから終末医療、火葬場の確保まで「競争」ですわ。

「早期から」という理想は良いけど、「終末期」のがん患者が放っかれるとしたら、なんのための制度? 政府の制度と体制が追いついていないよね。

早期からの緩和ケアも重要だけど、膵臓がん患者は多くの方にそのときが来るのですから、終末期の緩和ケアも早めに考えてたが良い。

「膵臓がんでも幸せに楽しく生きる」のブログの記事が良くまとまっています。

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2016年7月 5日 (火)

速報! 児玉さんがリリー・オンコロジーで最優秀賞

嬉しいニュースです。

「すい臓がんカフェ」に参加してくださった児玉さんが、第6回リリー・オンコロジー・オン・キャンバスで最優秀賞(写真部門)と一般投票賞の同時受賞に選ばれました。こんなの初めてでは?

こちらにPDF

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彼のブログ「膵臓癌になってしまった。」にアップされる写真は、いつもすてきなものばかりでしたからね。

これが作品とエッセイです。諏訪湖なのでしょうか?

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まだリリースだけですが、近日中に大きな写真とエッセイの全文がアップされるはずです。

膵臓がん仲間の奮起に拍手です。エッセイもいいよね。

ブルプロさんでなくていいですよね。(念押し)リリーに公開されてるし。

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選挙に行こうよ。憲法大事だから

「この道を。力強く、前へ。」
これが自民党のキャッチコピーです。テレビのCMでも盛んに流されています。しかしね、間違った道をアクセル踏んで突っ走ったら、崖から落っこちますよ。

アベノミクスは成功しているが、それは道半ばだから、さらにエンジンを吹かす必要がある」

いえいえ、そんなこと実感としてありません。首都圏の電車は毎日のように「人身事故により遅れか運転見合わせ」です。「保育難民」「奨学金地獄」「中年貧困」「下流老人」「高齢者破産」。こんな言葉が生まれるのも、アベノミクスが所得格差を広げてきた結果なのではないですか。

7月1日付『東京新聞』朝刊の一面にも、「ファミレス売上高 3年ぶり減」「200円カレー好調」「外食切り詰め生活防衛」という記事が出ています。庶民は生活を切り詰めて防衛しているのですよ。

われわれの年金基金を株に突っ込んだあげくに、この四~六月期にも約五兆円の運用損失を出す見通しとなったことが、専門家の試算で分かったと報じられました。15年度も五兆数千億円の損失を出す見込みが既に明らかになっているから、10兆円もすっちゃった。アクセルを踏んだら余計ひどくなることはまちがいない。

堅実な保守政党が必要なことは否定しません。以前の自民党の大物政治家はみんな「戦争だけは絶対にいかん!」と言っていました。安倍さんは戦争ごっこが好きなようです。

「戦争を美しく語るものを信用するな、
彼らは決まって戦場に行かなかった者なのだから。」
【クリント・イーストウッド】

安倍首相は「憲法改正は争点ではない」と言っています。でもね、彼のこれまでの言行を見ると、言ったことはやらないで言わなかったことはやってきたのですね。安全保障法案しかりです。

保守党支持、結構ですよ。でも一度自民党の憲法草案を読んでからにしてみませんか。

自民党の改憲草案は、九条を根幹的に変える内容です。

最も重要なポイントは、九条の生命線とも言える二項の戦力不保持と交戦権の否認をまるごと削除し、国防軍の保持を明記したことです。自民党は改憲草案のQ&Aで「独立と平和を保ち、国民の安全を確保するため軍隊を保有することは現代の世界では常識」と説明しています。
 さらに草案は、国防軍に対して「国際社会の平和と安全」確保や「公の秩序」維持という国防目的以外の活動も認めました。自民党は、集団安全保障と呼ばれる制裁行動も可能としています。
 一項も、戦争放棄という言葉こそ残しましたが、武力による威嚇や武力行使について「永久に放棄する」から「用いない」という弱い表現に変え、「自衛権の発動を妨げない」というただし書きをつけました。
 ここで言う自衛権についてQ&Aでは、他国を武力で守る集団的自衛権を含むと明言。自衛権を行使するとして、米国などと連携して海外で際限なく武力行使をすることになりかねません。二章のタイトル自体「安全保障」に変えられ、戦争放棄は事実上骨抜きになっています。

草案を先取りしたかのような安保政策を推し進めてきた結果が、先日のダッカでの8名の日本人死傷事件です。ISから見れば日本は「十字軍」として、殺す対象になってしまった。ISと戦う周辺諸国への援助を表明したエジプトでの安倍首相の演説や有志国連合への参加などをうけて、ISは「アベよ、おまえの悪夢を始めよう」と警告していたのですから。

テロを防ぐことは困難ですが、安倍首相の一連の行動がなければ、8人が犠牲になることはなかったはずです。「この道」を進めばさらに同じような事件が起きるでしょう。自衛隊でテロは防げないし、根絶もできません。

東京オリンピック、大丈夫ですか?

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2016年7月 4日 (月)

すい臓がんカフェ 報告

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はじめての「すい臓がんカフェ」は、まぁまぁ無事に終わりました。暑かったですねぇ。参加された患者と家族の皆さん、お疲れさまでした。

予想以上の反響で参加者が40名を超えて移動もままならない状態になり、申し訳ございませんでした。(私の座る椅子もなかった)

初回でもあり、反省点もたくさんありますが、それらを活かして次回は改善したいと思います。

膵臓がんの患者会がない状態でーーもちろんパンキャン・ジャパンの活動は貴重な存在ですがーー大勢の膵臓がん患者と家族が一堂に会して率直なことばで話し合える場が求められているのでしょうね。

驚いたのは、インターネットにアクセスできない方が、娘さんからの勧めで参加されたりしていました。そういう方と話してみると、情報の格差を痛感します。膵癌に使える抗がん剤の種類も医者から言われた2種類しかご存じない、セカンドオピニオンは主治医に申し訳ないからどうも・・・と、いまどき信じられないような環境で膵臓がんと闘おうとしています。

ネットにつながらない方に、われわれから何らかのアクセスをすることはほとんど不可能ですので、なんともやりきれません。

次回は 10月2日(日) 13:00~16:30
場所は同じLuz大森ですが、定員90名の大きな集会室を用意しています。50名くらいならゆったりと参加できるでしょう。

申込の受付は8月から始めます。


膵臓がんと闘うたくさんの仲間がいます。

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2016年7月 2日 (土)

旧古河庭園に行ってきた

今日は女房の専属運転手でした。友達の旦那が糖尿病の末に人工透析、そして心筋梗塞で急逝したので線香をあげに行く、ついては暑いから送っていって、帰るまでどこかでぶらぶらしておいで、ということに相成りました。

膵臓がん患者にとっても人ごとではない糖尿病。糖尿病の合併症といえば網膜症、腎症、神経障害と決まっていたのですが、最近の2型糖尿病の死因としては、心筋梗塞と脳卒中が増えているそうですよ。気をつけましょうね。

糖尿病患者の寿命を決めるのは心筋梗塞と脳卒中

で、ぶらぶらとカメラを担いで旧古河庭園に行ってきた。

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着物姿の若い女性が、三脚をしっかりと据えて汗をふきふき撮影に熱中していました。三脚禁止だよ、などと無粋なことは言わない。

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枯山水と、小さいけど「大滝」です。

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一枝のヤマユリが自慢げに花を広げていました。

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明日は「すい臓がんカフェ」

明日は初めての「すい臓がんカフェ」です。たくさんの申込をいただき、ありがとうございます。満席になり、あいにく参加できなかった方には申し訳ございませんでした。次回を10月2日(日)に予定しておりますので、ぜひご参加ください。次回は大きな会場を確保しております。

明日の「すい臓がんカフェ」は、次のようはコンセプトで開くことにしています。

  • 主役は膵臓がん患者や家族のあなたです
  • 講演とか偉い人の話などはありません
  • 膵臓がん患者と家族の皆さんが、それぞれの悩みや問題を持ち寄って、お互いの経験から少しでも役立つ生の情報を持ち帰ることができたらとの思いで、交流の場として立ち上げます
  • 私たちカフェのマスターは、進行のお手伝いをしますが、出しゃばることはしません

「情報」は不思議な性格を持っています。たくさんの「情報」を発信するところには、たくさんの「情報」が集まってくるのです。

まさに「欲するのなら、与えよ」です。

あなたの経験や試行錯誤した治療、それらを発信することによって、必ず誰かの役にたつことができます。また、あなたにはよりたくさんの情報が集まってきます。

ただ、熱心さのあまり「この治療法で絶対に治る」などの断定的な押しつけはやめましょうね。がんは不確実性に満ちています。私にとって効果があったからといって、他の人にも同じに効果があるとは限りません。選択して決定するのは情報を受け取る相手の方です。聞き手が上手に決定できるように整理して伝えましょう。

ま、小難しく考えなくても、同病の相手への思いやりがあれば大丈夫でしょう。

オフライン・ミーティングも不思議なもので、一面識もない患者が、会ったとたんに昔からの旧友のようになります。そのような仲間たちとたわいもないおしゃべりをするだけでも、確実に免疫系に良い影響を与えます。

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2016年7月 1日 (金)

モーツァルトはコルチゾールを下げる

今日は朝からモーツァルト。弦楽五重奏曲第3番、フルート協奏曲にクラリネット協奏曲を続けて聴いた。モーツァルトは大きな音で聴いていても、ついうとうととなる。サイモントン療法やマインドフルネス瞑想をやっているときと同じ効果があるようだ。

モーツァルトのクラリネット協奏曲はウラッハの録音をよく聴いてきたが、

   美瑛の丘にクラリネットの風が吹く

2013年の、アバドが指揮するモーツァルト管弦楽団、クラリネットはカルボナーレの録音が新しくて現在の最強録音だとの評判である。今はこれに心酔している。

このところストレスについて書いてきたが、タイミング良く、6月28日のLink de Dietに「音楽の癒やしの力:高血圧症を治療するためのモーツァルトとシュトラウス」の記事がある。

モーツァルトやシュトラウスを聴くと、血中脂質濃度と心拍数が低下するようだ、というドイツ・ルール大学ボーフムからの研究報告。

モーツァルトやシュトラウスのクラシック音楽には、血中脂質濃度と心拍数を低下させる効果がみられることが明らかになった。

モーツァルトとシュトラウスのクラシック音楽では、血圧と心拍数が著しく低下したが、ABBAの歌では実質的な効果がみられなかった。

コルチゾール濃度に関していえば、特にモーツァルトやシュトラウスの音楽を聴いた後、コルチゾール濃度の低下が、女性よりも男性でより顕著であり、参加者の性別によって反応は異なるようだ。

慢性的にストレスにさらされていると、コルチゾールがつねに体内に放出された状態になり、免疫系が抑制され、慢性炎症が起きる。モーツァルト(だけではなく音楽を)を聴くだけでコルチゾールが下がり、炎症反応が抑えられるという。

これは私自身が実感している。

2009年に「モーツァルトと脳内物質ドーパミン」で音楽療法について紹介しています。

音楽療法という分野があり、特にモーツァルトの音楽には糖尿病が治った、血圧を下げる、がん細胞の増殖を抑える、などの効果があると言われています。

モーツァルトが求め続けた「脳内物質」 (講談社+α新書)』(須藤伝悦)では、他の作曲家の曲には反応しないラットが、モーツァルトの曲を聞かせると落ち着いてのんびりしてくる。実験してみるとラットの脳内ドーパミンの合成を調整する化学反応が活発になることが分かり、なかでも高周波数の音域が重要であったと紹介されています。

モーツァルトが10代のときに作曲した曲、ディヴェルティメントや教会ソナタが特に効果的で、ディヴェルティメントニ長調第三楽章のアダージョ(K.205)を平均65デシベルの音量で聞かせたときが一番大きな変化が起きたといいます。
そして、モーツァルト自身が抱えていた病気を癒やすために、自分が心地よい曲を作曲したのだという結論です。

モーツァルトの音楽の特徴として

  • 高周波数領域の音が多く、創造性を活発にさせるエネルギーを持っている
  • 独自の音楽の反応スペクトルを持つ。スムーズな音の流れを生み出すフレーズの速いパッセージがあり、音の連なりに大きな運動性がある
  • 子供の心臓が脈打つような生理的リズム

を挙げて、こうした特徴がドーパミンの合成を促すのだと結論づけています。ドーパミンは情報伝達物質であり、免疫系とも深く関わり合っています。

脳内麻薬といわれるドーパミンだけではなくコルチゾールにも効果があるわけだ!。

映画「アマデウス」に登場するモーツァルトは、奇声を発したりする人物として描かれているが、その人物からどうしてこのような比類なき天上の音楽がほとばしり出てくるのか。不思議だ。サリエリが嫉妬したのも当然だ。

朝は絶対にモーツァルトだよなぁ (^_^;)

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