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2017年11月15日 (水)

シュレベールの箴言(10)

私たちの貴重な白血球を強化できるものはすべて、腫瘍の成長を拒むこともできる。

要するに、免疫細胞を刺激し、(食餌療法、運動、感情のコントロールによって)炎症と闘い、血管新生と闘うことで、がんが増殖できる環境をなくすることができる。


オプジーボのすごいところは、がん細胞を直接攻撃する薬ではなく、がんが免疫系にかけているブレーキを解除する。それによってブレーキが解除されて免疫系が本来もっている能力を発揮すれば、がん細胞を瞬く間に消失させることができることを証明した点にある。

いま話題の光(近赤外線)免疫療法でも、がん細胞が自分自身を守るために利用している制御性T細胞を破壊すれば、人間の免疫系が持っているすごい能力を使って、転移先のがん細胞ですらも消失させることができることが示されているのである。

AACR年次総会で発表された研究は小林博士らによるもう一つの知見に基づいている。「がん細胞がNIR-PIT( 近赤外線免疫療法 )に反応して破裂、壊死すると、壊死したがん細胞から細胞内の物質が細胞外へ放出される。すると近接する健康な免疫系がこの細胞残屑を「異物」として感知し、後続するがん破壊を助ける免疫応答を誘発する」という知見である。

「がん細胞を取り巻く微小環境にも、そのがん細胞を破壊する免疫細胞、つまりキラーT細胞が存在することが知られていますが、これらのキラーT細胞は、制御性T細胞(Treg)という他の免疫細胞によって抑制されています」と小林博士は説明する。

この免疫抑制細胞Tregを排除するため、Tregを標的とする抗体にIR700を接合し、この接合体を、健康な免疫系をもち、マウス大腸がん細胞あるいはマウス肺がん細胞を皮下に移植したマウスに注射した。その後、これらのがん細胞を近赤外線に曝露した結果、がん細胞微小環境から迅速かつ選択的にTregが除去され、1時間以内にがん細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)が急速に活性化し、1日以内にがん細胞が縮小し、マウスの生存が延長された。近赤外線に曝露しなかった臓器のTregは、当該抗体‐IR700接合体を注射しても影響を受けなかった。
(「海外医療情報リファレンス」より)

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(「第3回がん撲滅サミット」における小林氏の講演から)

この記事にもあるように、免疫システムがその力を発揮すれば”1日でがん細胞が消失する”こともあり得るのである。人間でも有名なライト氏の例がある。(長文ですがこちら

ライト氏の例ほどではないが、がんの奇跡的治癒、自然消失の例が少なからず報告されている。これらの症例も、何らかのきっかけによって人間の持っている免疫システムがフル稼働したのが原因ではないだろうか。

崖の向こうに落ちるのか、こちらに留まることができるのかを、最終的に決めるのはあなたの免疫力である。


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