@地震・原発

地震・原発

2017年4月 2日 (日)

福島で膵臓がんの死亡率が増加

福島で膵臓がんの死亡率が増加(福島民有新聞)

高齢化の影響などを取り除いて算出した12年の「年齢調整死亡率」(人口10万人当たり)は男性179.3人(08年比4.7人減)、女性85.7人(同2.9人減)でいずれも減少。ただ部位別では、男性が膵臓(すいぞう)13.5人(同2.2人増)、女性は大腸12.5人(同1.3人増)、膵臓9.5人(同1人増)、子宮5.2人(同1人増)などでわずかな増加がみられた。

セシウム-137は膵臓や心臓に集まりやすいのです。福島第一原発の事故が影響しているのかどうかは分かりませんが、気になるニュースですね。現在の東京も3.11以前よりははるかに汚染が残っているのですが、皆まったく気にしなくなりましたね。

近年膵臓がんが増加しているのは、食事の欧米化以外にも大気圏核実験と福島原発事故がある程度寄与しているのか? 分からないし、統計的にも証明などできないでしょう。

極わずかの違いに対して統計的な有意差を求めることは非常に難しい。しかし、極わずかな増加であっても多数の住民が対象ですから、決して無視はできないのです。

統計の限界というか、所詮、統計とは「極わずかな違いしかないときに相手を説得するためのツール」ですから、P値ばかりをあがめ奉るのは決して「科学的」とは言えません。

バンダジェフスキーの病理解剖データ

バンダジェフスキー氏は先に挙げた著作で次のように述べている。

とくに、心血管系疾患で死亡した患者の心筋には、消化器の疾患で死亡した患者より、確実により多くのセシウム137が蓄積していた。感染症で死亡した患者の肝臓、胃、小腸、膵臓には、心血管系、消 化器系の疾患(おもに胃潰瘍や十二指腸潰瘍)で死亡した患者に比べて、はるかに多くのセシウム137が蓄積していた。感染症の子どもは、先天性欠損のある子どもより多くのセシウム137を骨格筋に蓄積していた。

チェルノブイリ事故で汚染されたゴメリ州 (37~185kBq/平方メートル)の生後14日から14歳までの子どもを対象に心電図検査をおこなったところ、年齢層により55.9~98.1%の子どもに心電図異常が認められた。おもに不完全右脚ブロック洞結節伝導系の自律神経障害による異常であった。
ゴメリ医大に在籍する18~20歳の大学生では48.7%に明確な心電図異常が認められ、この学生たちのセシウム-137の平均濃度は26.00±2.00Bq/kgであった。
突然死した患者の部検標本を検査したところ、99%に心筋異常が存在し、心筋にはおよそ26Bq/kgのセシウム-137が取り込まれていることが分かった、としている。

体内に取り込 まれた放射性セシウムが平均40- 60Bq/kgの場合、心室の心筋細胞に微細だが明確な損傷が認められた。全細胞の10- 40%が非代償性の病変を起こし、規則的収縮ができなくなった。心筋の収縮機構が破壊され、組織溶解を伴わない萎縮性病変が観察された。筋小胞体網の細管が拡張し、ミトコンドリアの膨隆、巣状の筋小胞体の浮腫が認められたが、これらの病変は、細胞膜の浸透性の異常とイオン代謝の重大な変化を意味する。

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  1. セシウム137の体内放射能(1)
    を小さく見せたいという思惑が感じられる。セシウム137を経口摂取した場合の、ベクレルからシーベルトへ換算するための「実効線量係数」は1.3×10^-5とされており、...
  2. セシウム137の体内放射能(2)
    飲料水の分20Bqを加えると、新基準値のセシウム137を含んだ食品の一日のベクレル数が計算できる。計算過程は省略するが118Bq/日の摂取量となる。13~18歳のセ...
  3. セシウム137の体内放射能(3)
    、実効半減期=100日とする。最初の体内セシウム137はともに1000Bqで、1Bq/日、10Bq/日を摂取したときの1000日間の推移をグラフ化した。確かに小児は...
  4. セシウム137の体内放射能(4)
    11の図2-2を出発点としている。そしてセシウム137の実効半減期と1日の摂取量だけを使って計算をした。摂取量と排泄量とがある拮抗点(飽和値)になることは、これらを...
  5. 福島で激増する心筋梗塞
    感想である。掲載された図を見ると、確かにセシウム137の汚染濃度と急性心筋梗塞による死亡率には相関関係がある。直ちに「因果関係がある」とは言えないかもしれないが、福...

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2016年9月 1日 (木)

10万年後

頭のいい専門家が集まって議論すると漫才ネタになるということか。

制御棒処分、70m以深 国の管理10万年 規制委方針

地震や火山の影響を受けにくい場所で70メートルより深い地中に埋め、電力会社に300~400年間管理させる。その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する。

400年前って、2代目徳川将軍秀忠の時代、300年前なら吉宗。100年続く株式会社は少ないのに300年も電力会社が存続するのかなぁ。

竹中工務店が1610年、ヒゲタ醤油が1616年の創業で400年、金剛組がなんと創業578年(敏建天皇6年)って言うのだが、果たしてきちんとしたものなのか?300年以上の老舗は40社くらいはあるが・・・。それくらいしかないということでもある。

10万年前ってネアンデルタール人の時代ですよ。

ネアンデルタール人が「〇〇は食べちゃダメ」って言ったのは私には伝わっておりません。(ネアンデルタール人のゲノムは東アジア人に最も近いそうです。『ネアンデルタール人は私たちと交配した』)10万年後の人たちに「掘削を制限する」とどう伝えるのだろう。

この人達300年後なんて、どうせ生きていないし、10万年後は・・・と考えているのだろうな。責任は免除されるわな、そりゃ。

日本という国、いや人類が存続するかどうかも分からず、余命数ヶ月~数年のがん患者にとっては、気の遠くなるような話だよ。しかし、専門家ってすごいよな。10万年間の方針を決めるのだから。(*^O^*)

いっそのこと

「50億年後には太陽が赤色矮星になって100倍に膨らみ、地球もその中に飲み込まれてしまいます。だから大丈夫ですよ。放射性廃棄物など何の心配も要りません」と言った方が笑えるのに。鬼も笑わないか。

原子力の問題は、まじめにやればやるほどお笑いになるという、どうしようもない技術です。

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2016年8月30日 (火)

NHK-BS「どこに向かう日本の原子力政策」に驚いた

先日NHK BSで放映された「解説スタジアム-どこに向かう日本の原子力政策」の録画を観た。

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水野倫之委員を筆頭に6人の解説委員全員が「原発の再稼働に反対」と述べていた。番組を通してのアンケートでも約8割が再稼働に反対であり、これはもう国民の総意といって良いだろう。したがって、受信料で運営されているNHKが、原発再稼働や核燃料サイクルに否定的な報道をするのはあたりまえなのだが、籾井会長が就任以来、政府の方針に反する報道は抑制されてきたように見える。

そこに、NHKの解説委員の全員が明確に反対を述べた番組を放映したのだから、驚くと同時に、相当腹をくくっての番組なのだろうと感じた。

論点は明白でした。原子力規制委員会は「新基準に適合するかどうかを判断するのであって、安全かどうかを審査しているわけではない」「避難計画は審査の対象ではない」と言い、政府は「新基準に適合し、安全が確認された原発は再稼働をする」と、相互に責任の押し付け合い。

アメリカでは避難計画の策定と避難訓練の実施が再稼働の前提であり、それに適合しない原発が廃炉になっています。

一方で、昨日の新聞では、

 原子力規制委員会が運営主体の変更を求めている日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県)が再稼働を目指す場合、大幅な国費の追加負担が必要と政府が試算し、菅義偉官房長官を交え廃炉も選択肢に対応を検討していることが29日、分かった。原子力機構関係者によると、新規制基準への対応費や設備の維持費などで4千億~5千億円かかるとの観測も機構内にある。
 政府内には、廃炉を決断すべきだとの見解もある。存廃が政治判断され、存続前提のシナリオが白紙に戻る可能性が出てきた。廃炉が決まれば、核燃料サイクル政策の見直しは必至。

と報道されている。この動きを察知しての放映だったのかも。

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2016年6月10日 (金)

地震動予測地図って?

政府の地震調査委員会は10日、今後予想される地震の揺れの強さや確率をまとめた2016年版「全国地震動予測地図」を公表した。太平洋側が軒並み高い確率になるなど全体の傾向は14年12月に公表した前回と同じだった。

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だそうですが、本当ですか? 我が家は黄色かオレンジだからまずは安心だろう、で良いのでしょうか。

近年の震度6弱以上で死者の数が10人以上だった震源地を地図に重ねてみると・・・。

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あれれ、みんな外れていますね。熊本地震もハズレ。なんだか色の濃いところの方が安全かとも思えてきたりして・・・。

東京大学教授で地震学者のロバート・ゲラー博士はこう指摘する。

ハザードマップは周期説に基づいて作成されているが、その説は最近の研究で否定され、間違ったモデルを使えば間違った予測は当然だ。
つまり、現在の学問では、私たちが意識しなくてはいけない真の”ハザードマップ"は日本列島が危険度最大の赤一色で塗られたものであり、いつどこで巨大地震に遭遇するかわからないところで暮らしているということなのである。

1970年代には東海地震が明日には来るぞ、と言われ続けて35年が経ってしまった。地震予知連絡会が総理大臣も参加して訓練までしていた。その間に阪神淡路、奥尻、東日本大震災、熊本地震もあった。

日本列島すべて赤一色だと考え、どこでも、いつ大地震が来てもおかしくはないと肝に銘じておくべきだと思う。

地震は複雑系です。複雑系の特徴は「どのように振る舞うのか予測できないこと」なんです。基本的に予測不可能な現象を無理矢理予測しようとしているからハズレばかりになってしまうのです。

我が家では食糧と水の備蓄、トイレットペーパー、防災用品を用意してあります。

がん患者は更に、緊急時に対応してくれる医療機関、抗がん剤を投与してくれる病院などを前もって調査しておく。薬も2週間分くらいは残薬を作って予備としておくと良いでしょう。

災害弱者にならないために。

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2016年5月17日 (火)

「お粥試し」が熊本地震を予知?

佐賀県みやき町にある千栗八幡宮の「お粥試し」は、神亀元年(724年)に、壬生春成が始めたと伝えられており、1200年以上の歴史をもつ、日本三大粥祭りの一つに数えられるお祭りだそうです。

本年の「お粥試し」は、3月15日(熊本地震の約一ヶ月前)に執り行われています。
千栗八幡宮お粥試し

2月26日にお粥を炊いて神器に盛り、箸を十文字に渡し東西南北に分け、筑前、筑後、肥前、肥後の4か国に国分けをして、カビの生え具合から1年間の天候や農作物の出来具合、その他地震・台風等の吉凶などを占います。

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そして、その占いの結果がこちら⇒ 「H28年 お粥試の結果がでました

今年のお粥の状態は、久しぶりに五色のカビが出揃っています。
一年を占う大年は全体運を十とするなら、八分の出来で、例年に比べてとても良い状態です。

日和は七分、雨天は三分と出ましたので、天気に恵まれるようです。
大麦・小麦・裸麦・大豆・小豆は上と見え、豊作が期待できます。
早稲・中稲・晩稲・蕎麦・畜産は平年よりも良い状態で収穫できるようです。

また、事故が大いに見ゆ、地震が見ゆと出ています。
思いもよらぬ事件や事故が起こる年となるのかもしれません。
万が一の用意のため非常持ち出し袋などの点検をしましょう。
空気中に浮遊する微細な有害物質や花粉などにより、過剰なアレルギー反応を起こす疾患が増えています。肺や呼吸器に関する病気に気をつけましょう。

御粥占いは「少し見ゆ」「見ゆ」「大いに見ゆ」の三段階で占います。
事故に関して今年は「多いに見ゆ」が一つ見られました。

全体の総評は八分の出来なので、一年を通じて今年は良い年と言えるようです。

熊本地震を予知してた! いやいや、熊本地震だけとは限りませんよ。どこそことは言っていないのですから、筑前、筑後、肥前、肥後の4か国を占う祭りなんです。南海トラフ地震に連動するかもしれないと言われている日向灘の地震も増加傾向ですよね。

伊方原発、再稼働していいんですか? 川内原発、止めなくて大丈夫?

『地震が来たら、先ず火を消しましょう』だろう、安全のために。原発も念のために止めるということがなぜできないのでしょうね。

ええ、私は占いなどは信じませんけどね。でもいずれ大地震がやってくることは確実なわけで、それが明日なのか100年後なのかは分かりません。地震予知なんて不可能なんですよ。なぜなら地震は「複雑系」現象です。複雑系の特徴は「予想が不可能なこと」です。原因と結果が一対一に対応しないのです。

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2016年4月26日 (火)

チェルノブイリ事故から30年

自分の生きているあいだには、福島のような事故は多分起きないだろう、という淡い期待は、こんなに食事や健康に気をつけているのだから、私が癌になるはずはないだろう、と同じ。なんの根拠もない期待ですよ。

26日はチェルノブイリ原発事故から30年。セシウム137の半減期が30年だから、残留放射能はまだ半分にしか減衰していない。壊れた原子炉にははるかに半減期の長い放射性核種が残っていて、新たに覆いを建設し、これから数百年以上管理しなければならないという。人間の手に余るよなぁ。

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昔ある原子力関係の研究者と議論をしたとき、「原発事故の起こる確率はヤンキースタジアムに隕石が落ちる確率よりも小さい」と彼は言った。その後すぐにチェルノブイリ原発が事故を起こした。彼は「ソ連の原子炉は黒鉛炉で格納容器がない。技術も未熟。日本の原子炉ではあのような事故はあり得ない」と言った。

私は、ヤンキースタジアムにはまだ隕石は落ちてこないが、スリーマイルもチェルノブイリも起きたよね、と言った。

そして福島第一原発で3基の原子炉が同時にメルトダウンするという史上最悪の事故が起きた。かの先生とはその後会っていない。どう考えているのだろう。

スリーマイル事故、チェルノブイリ事故ががあり、福島があった。しかし、まだ原発を稼働させようという。数十年後に起きるかもしれない事故よりも、明日の飯の種が大事ということだ。その気持ちも分かる。しかし、欲張って電気を一杯使う生活を少し抑制したら、孫や子への負の遺産をなくして、明日の生活も立つ方策があるはずだろう。

科学技術が進んでも原発事故は起こり得る。リスクはゼロにはできない。ゼロに近いリスクが現実になったとき、たくさんの住民の命と生活と基本的人権が侵される。

今日のニュースで、南相馬市が全住民に憲法の冊子を配布するという。

原発事故で今も約1万人が市外に避難しており、憲法が保障する国民の権利を見つめ直してもらう狙い。
「震災と原発事故で憲法が保障する健康で文化的な生活がかなえられない市民がいる。憲法とは何かを考えていただきたい」という桜井勝延市長のあいさつが入る。

良い試みだ。「豊かな暮らしをするためなら命も要らない」のか、自然と共に生きてきた南相馬市や飯舘村の人々の基本的人権を侵してまで、豊かな生活を追い求めたいのか。

気をつけていたって、がんになるときはなる。がんも原発も、人間の科学技術では未だにコントロールができないのです。所詮、人間の知識なんて、その程度のものなんですよ。

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2016年4月19日 (火)

度の過ぎたパフォーマンス

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オスプレイが初めて災害救助活動に使われ、第7艦隊と在日米海兵隊もTwitterで盛んに実績をアピールしています。支援はありがたいですよ。しかしなぁ、オスプレイに対する国民感情を和らげようとする意図がぷんぷんします。

だって、下の地図を見れば、高遊原分屯地から南阿蘇村白水運動公園までは直線距離で約15km、一般道でも36分の距離です。このために普天間基地に所属しているオスプレイを、わざわざフィリピンから呼び戻して15kmの距離を運ばせたっていうのだから、あからさまなパフォーマンスだよね。

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オスプレイは積載量約27トンといわれるが、実際は9トンまで。しかも、9トンを積んだら1600mの滑走路で滑走離陸しなければならない。垂直離着陸はできない。自衛隊のCH47なら10トン運べるのです。

 

自衛隊には通常のヘリコプターはないのかね。フィリピンからのオスプレイを待っていなければ、もっと早く救援物資を届けられたのではないのか。

熊本県知事の要請を無視して激甚災害の指定を保留しながら、千載一遇のチャンスとばかりに災害を政治利用する現政府。

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2016年4月18日 (月)

災害時 がん患者の役立ちマニュアル

~熊本県熊本地方を震源とする地震で被災なさった方へ~熊本県・大分県のがん相談支援センターの相談対応状況について【がん情報サービス】

現在、熊本赤十字病院等一部の病院では、現在相談対応が難しい状況ですが、他のがん診療拠点病院のがん相談センターの窓口への相談は可能です。お困りの方は下記の窓口にご相談ください。
お電話がつながりにくい場合、九州圏内の他の地域のがん相談支援センター等もご利用いただけます。


「熊本地震」の余震が続き、11万人もの避難者が自宅に帰れないでいます。行方不明者も9人です。人工透析ができなくなる病院もありました。支援物資も満足に届かない中、災害時には持病を持っている方の対応は急務です。

災害時に、がん患者にとって役立つ情報を集めてみました。

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災害時のがん医療 - がん患者さんと医療従事者のためのFAQ
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がん治療、在宅医療、緩和ケアを受けている患者とご家族へ 災害時の対応【がん情報.jp】

被災された血液がん患者さん(リンパ腫・白血病など)が注意すべき事項について【nexus japan】

命を守る「知識と技術の情報館」がん患者編

「平成28年熊本地震」への対応【日本内科学会】

サバイバルカード (医療従事者用ですが患者にも役立ちます)

災害時における難病患者等の行動・支援マニュアル【岡山県】

東京防災 また、東京都が都民に配布している冊子『東京防災』がよくまとまっていて人気になっています。(我が家にも配布されてきました)現在、特別にKindle版は無料で入手できます。日本列島はどこでもいずれ大きな地震が来るのですから、がんを悪化させないように、日ごろから対策をしておきましょう。

HTML版はこちら

我が家は、3.11後に飲料水、トイレットペーパー、食料品などを4人分、2週間分を常に備蓄して、補充しています。

一番困るのは水とトイレ。トイレはペット用のおねしょシーツや紙おむつを便器に敷いて、用を足したあとネコ砂をかけて匂いを消し、ゴミ袋に入れて保管すればよいです。(膵臓がん患者特有の下痢対策で紙おむつは日常的に使うので、これも常時在庫があります)

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2016年4月16日 (土)

正常性バイアス

木曜日から出張です。二晩続きでYahoo!の地震速報に何度も起こされて日中は睡眠不足でした。

地震の被害に遭われた方、犠牲になられた方にお悔やみを申し上げます。

九州地方にこのような大地震が起きるとは予想されていませんでした。日本列島はどこでも巨大地震が発生する可能性があると、改めて証明されたわけです。先日のNHKスペシャル「巨大災害 MEGA DISASTER Ⅱ」では、九州ではGPSの測定による変異が複雑化していることが語られていました。

今回の震源地は、中央構造線沿いに、東には伊方原発、南西には川内原発があります。地震が断層に沿って広がっているのではとの懸念があります。

このようなときに危ないのは「正常性バイアス」です。まぁ、これ以上にはならないだろうとか、きっとたいしたこともなく収まるだろうとか、「安全」だと思いたくて危険を過小評価しがちです。

がん患者でも、どこかおかしいなぁ、背中の痛みがずっと続くけど、疲労のせいだろう、歳のせいだろうと思いたくて、がんかもしれないという思いがあってもねじ伏せて、時間が経ってから精密検査すると「手術できない末期がんです」となる、こんな例が多いのです。

今朝の地震によって、熊本県益城町で観測されたこの最大の揺れが1580ガルを示したということです。ところが川内原発の耐震設計の基準振動がわずか620ガルとされています。その川内原発が今再稼働していて、規制庁も丸川大臣も「川内原発を止める必要はない」と言っているのです。これも「安全性バイアス」でしょう。川内原発の設計基準地震動の2倍以上の揺れを観測しているのです。

電気が余っているのに、危険を冒してまで稼働をし続けることはないのです。念のために止めたっていいじゃないですか。

気象庁も「このようなM6暮らすが続く地震は経験がない」と言っています。「想定外は常に起きる」のが3.11東日本大震災での教訓のはずです。それでもまだ「安全」と思いたがるのは「経済第一」に目がくらんだ安全性バイアスの重症です。

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2016年3月12日 (土)

追悼式典での天皇陛下の式辞

昨日は出張帰りで、その後高校時代のクラブの同窓会に参加したため、テレビ中継された東日本大震災の追悼式典を見ることができず、今日録画で視聴した。

式典での式辞。天皇陛下の言葉が素晴らしかった。式辞の内容も記憶している様子で、標柱を3度4度と仰ぎ見るようにしておられた。内容もご自身で吟味されたのであろう、「何人もの漁業者が、船を守るために沖に向け出航していく雄々しい姿も深く心に残っています。」と、陛下自身の言葉で語っていた。横に立つ皇后陛下も、凛とした姿勢で時折頷くかのようにしておられた。式辞は被災者に寄り添う目線で、政府の対応は被災者には十分ではないのだと注文をつけている。

福島第一原発事故にも言及されていた。国民が言って欲しいことを言ってくれた。

それに対して、安倍総理の言葉のなんと軽いことか。官僚が作文したかのような紋切り型の式辞を、ほとんど標柱を見上げることもなく、手元の書かれた文章を一心に読み上げていた。原発事故により避難している多くの人がいると、まるで人ごとのように言う。

天皇陛下の言葉はどこまでも重く、安倍晋三の言葉は羽毛のように、どこまでも軽い。憲法一条に書かれた象徴天皇をしっかりと守っている。天皇陛下の言葉によって、被災者に寄り添う国民の心が一つになっていく。この国で憲法を真摯に守ろうとしているのは天皇皇后両陛下ではないか、とこれまでの活動からもそう感じる。

3.11が巡ってくる度に、福島第一4号機のことを思いだそう。燃料プールに保管されていた使用済み核燃料が冷却できず、関東一円から避難せざるを得ないかもしれないという状況だったことを。『3年前の奇跡』にも書いたように、まったく偶然の奇跡によってプールに水が供給され、関東あるいは東日本全体の国土と国民が救われたのだった。

しかし、国民の命や国土よりも金、とばかりに停止していた原発の再稼働を進めている。先日3月9日の、高浜原発3,4号機の運転差し止めを認めた大津地裁の判決は、

原子力発電所による発電がいかに効率的であり、発電に要するコスト面では経済上優位であるとしても、それによる損害が具現化したときには必ずしも優位であるとはいえない上、その環境破壊の及ぶ範囲は我が国を越えてしまう可能性さえあるのであって、単に発電の効率性をもって、これらの甚大な災禍と引換えにすべき事情であるとはいい難い。

福島第一原子力発電所事故の原因究明は、建屋内での調査が進んでおらず、今なお道半ばの状況であり、本件の主張及び疎明の状況に照らせば、津波を主たる原因として特定し得たとしてよいのかも不明である。

その災禍の甚大さに真摯に向き合い、二度と同様の事故発生を防ぐとの見地から安全確保対策を講ずるには、原因究明を徹底的に行うことが不可欠である。この点についての債務者の主張及び疎明は未だ不十分な状態にあるにもかかわらず、 この点に意を払わないのであれば、そしてこのような姿勢が、債務者ひいては原子力規制委員会の姿勢であるとするならば、そもそも新規制基準策定に向かう姿勢に非常に不安を覚えるものといわざるを得ない。

災害が起こる度に「想定を超える」災害であったと繰り返されてきた過ちに真摯に向き合うならば、十二分の余裕をもつた基準とすることを念頭に置き、常に、他に考慮しなければならない要素ないし危険性を見落としている可能性があるとの立場に立ち、対策の見落としにより過酷事故が生じたとしても、致命的な状態に陥らないようにすることができるとの思想に立って、新規制基準を策定すべきものと考える。

ディーゼル発電機の起動失敗例は少なくなく、空冷式非常用発電装置の耐震性能を認めるに足りる資料はなく、また、電源車等の可動式電源については、地震動の影響を受けることが明らかである。非常時の備えにおいてどこまでも完全であることを求めることは不可能であるとしても、また、原子力規制委員会の判断において意見公募手続が踏まれているとしても、このような備えで十分であるとの社会一般の合意が形成されたといつてよいか、躊躇せざるを得ない。

と、手厳しい。私の胸には、ストンと落ちる判決内容である。

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