映画・テレビ

2017年10月31日 (火)

百万回の永訣 再放送

いまNHK-BSで、『ハイビジョン特集 百万回の永訣 柳原和子 がんを生き抜く(初回放送:2006年)』を放映しています。

ガン宣告から奇跡的な回復を果たしたものの、その後再発、2008年死去したノンフィクション作家の問いかけとは…。

再放送が、11月1日(水)0:30~ ですね。

柳原和子さんを知らない方も多いかもしれませんね。番組も11年前のものです。

このブログでは、

  1. 治らなくても「敗北」ではない
    ことだけに費やしてしまわないでしょうか。柳原和子さんも、治らなければ「敗北」という風潮があるのはおかしい、と言っていました。柳原和子さんは、腫瘍が奇跡的に消失...
  2. 「低用量化学療法」は『偽善の医療』か?
    が多いというのは分かる。『がん患者学』の柳原和子も「いい加減にドクターショッピングは止めておけ!」と言われたと書いているが、自己決定のための積極的な情報収集と...
  3. 「百万回の永訣」を見て
    れによると、2008年3月2日に永眠した柳原和子さんの最後は、「あぁ。木に出会いたい。海に出会いたい。光を浴びたい。自然を取り戻したい。贅沢な希望」  2月初...
  4. 『あなたの癌は、がんもどき』近藤誠
    う主張には、納得しがたいものがあります。柳原和子さんも『がん患者学』で、近藤氏と親密に付き合いながらも彼の理論に納得したり反発したりと揺れ動いている心情を正直...

等で紹介しています。

彼女の著書は、

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2017年10月14日 (土)

ニュースウォッチ9で補完代替医療

昨夜のNHK「ニュースウォッチ9」で補完代替医療を取りあげていました。

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「補完代替医療」の定義の説明で、厚生労働省が「標準治療と併用して行うべき」といっていたのが印象的でした。

がんの補完代替医療ガイドブック』では、補完代替医療について、

分の体に合った補完代替医療と出会い、医師の行う治療を受けながら、より快適な生活を維持して『がん』とうまく付き合っている人もいます。

近年、これら補完代替医療と現代西洋医療(通常医療)を組み合わせることによって、患者の心と身体そして精神を総合的に考えて治療を行う統合医療(インテグレイティブ・メディシン)という概念も生まれています。

と記しています。

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これら以外にも重粒子線などの先進医療、健康保険が適用されていない医療も補完代替医療に含まれます。

悪質な医療機関のインターネット広告についても、8月から厚生労働省が新たな規制に乗り出しています。主なターゲットはクリニックで行われている「免疫細胞療法」なんでしょう。しかし、免疫療法を受けた患者は、

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と語っていました。それが実際に末期がんになった患者の気持ちでしょう。

私は「科学的根拠のない医療は禁止」には反対です。だいたいが、医療の現場ではきちんとしたエビデンスのある医療行為は3割しかないといわれている。

また、エビデンスがない=効果がないとも言えない。

『がんの補完代替医療ガイドブック』の作成に参加した大野智医師が登場し、「一人で考えずに、主治医の先生と一緒に情報を見極め、一緒に考えていく」ことが大事だと語っていた。

それはその通りだが、代替医療に関して、きちんと情報を集めて勉強している医師がどれほどいるのか。うかつに質問すると煙たがられるだけではなかろうか。

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2017年10月 4日 (水)

自由診療は悪なのか?

9月23日(土)に放映された『スーパープレミアム「医師の闘病から読み解く がんを生きる新常識」』、3時間の番組なので、やっと録画を視聴することができました。

がんを宿した医者が多数出演していましたが、みなさん、自分ががんになった時の衝撃を語っていました。主治医に対して「しょせん、人ごとなんだ」という感想を漏らす女医もいました。

意外だったのは、標準治療以外の自由診療を認めるか認めないかという質問に、7人の医者のうち5人が条件付きで認める(△)と答えたことでした。

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左端の門田守人、国立がん研究センター理事・日本医学会会長は、当然「認めない」です。

△を書いた方も温度差があり、ご自身がまだ保険診療として認められていない腫瘍脊椎骨全摘術を受けられ、その後の再発で重粒子線治療を受けた女医さんから、ご自身の胃がんに対して、術前化学放射線療法を受けた近畿大学学長で消化器外科医の塩崎均氏は「標準治療が効かなくなった患者が、自由診療をやりたいといわれたら、やってあげたい気もある」と語っていました。海外ではエビデンスがあるが、日本ではまだ認められていない治療法ならという条件付きの方が多かったようです。免疫細胞療法などの巷の治療法には否定的な印象でした。

医者も自分ががんになると、なんとか治りたい一心で標準治療以外の治療法を必死で探すのですね。あたりまえですが。

医師で僧侶で末期の膵臓がんの田中雅博さんは、一切の標準治療以外の治療法は拒否されました。

大腸がんの外科医で、末期の胃がんに罹った西村元一さんは、免疫細胞療法を受け、がん封じ寺詣でもしました。

それぞれの考え方があって良いと思います。私はやらなかったけど。

確かに免疫細胞療法などをうたう、巷の悪徳クリニックは問題です。しかし一方で夫を膵臓がんで亡くした石森惠美さんは、免疫細胞療法に効果はなかったのですが、後悔はしていないと言います。それは、

夫は免疫療法のクリニックに行くのを楽しみにして、帰る時はいつもニコニコしていました。こうした怪しい免疫療法を批判する医師は、『そんなお金があったら世界一周旅行でもしたらいい』とよくおっしゃるのですが、患者や家族が求めているのは、普段と変わらない日常が続くこと。免疫クリニックは医師から受付の女性まで皆、夫の日常を支えるという姿勢を見せてくれました。

からです。少なくともその間「希望」があったのです。

「手術はできません。抗がん剤は延命治療です」「もう治療法はありません。あとは緩和ですね」と言われて、田中雅博師のように泰然と死を受け入れられる患者は多くはないでしょう。

がん拠点病院が樹状細胞療法をやっているのがけしからんと勝俣医師らが呟いています。西村医師が免疫療法を受けたことでも非難していた方たちです。でも、足し死にやってみて効果が感じられなければ止める。あれば続けてみる、で良いのではないでしょうか。

エビデンスのない治療法に数百万円もかかると言うが、本人が納得の上なら結構でしょう。エビデンスのない治療法は金を取らないで臨床試験でやるべきだと言っています。正論かもしれません。しかし、数億から数十億円の費用を負担できる機関がどこにあるのでしょうか。アメリカのように、広く一般に行われている代替医療は国の財源で臨床試験をやればよいのではないかと考えます。その上で効果が実証できなければ禁止すれば良いのです。

正しい医学的知識をかれらに教えたり、かれらの身体をモノとみなして介入すれば解決する問題ではない。むしろそこで重要になるのは、医学を目の前の患者にインストールすることではなく、標準化が不可能なそれぞれの患者の人生の文脈に、医学という知をどう混ぜ合わせていくか、医療者の持つ専門知と患者の人生の間にどのような再現性のない知を立ち上げ、実践し続けていくかである。
医療者の仕事は医学を医療に変換することである。

番組でも(塩崎さんだったか)語っていたが、「これとこれの治療法があります。来週までによく考えて決めてください」、あるいは「アブラキサンとジェムザール、TS-1、FOLFIRINOXが膵臓がんで使える抗がん剤です。どれにしますか?」と患者に放り投げるがん拠点病院の医者。

こうした似非インフォームドコンセントが、がん難民をつくり、巷の自由診療、代替医療に追いやっているのではないか。

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2017年8月15日 (火)

NHKの戦争特集がいいね

NHKスペシャルの戦争特集が秀逸だね。籾井勝人がいなくなって、本来のNHKが戻ってきた。

「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~」
ハバロフスク裁判での録音テープを良く発掘した。731部隊の人体実験は虚構だという説は完全に否定された。

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京都大学や東京大学から優秀な医学者がなぜ731部隊に赴任し、人体実験までやったのか。軍部からの豊富な資金を受け、金に目がくらんでのことだった。

731部隊の責任者は、実験データをアメリカに渡すことと引き替えに、戦争責任を免れ、ミドリ十字などで職を得て戦後の医学界に君臨した。獣医学部の100部隊にも少し触れていたが、日本の医学界はこれらの戦争責任を真摯に反省してはいない。

加計学園が今治市に新設しようとしている獣医学部の施設内にウイルスを扱う設備を作ると言われているが、オーバーラップする。

自衛隊が民間企業や大学との産軍共同研究を進めている。餌の研究予算に群がる研究者らの姿が731部隊と重なる。人倫に反しても研究費が欲しい学者はいつの世にも絶えないのかもしれない。学術会議の煮え切らない姿勢にも暗澹たる気にさせる。

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昨夜放映された 「樺太地上戦~終戦後7日間の悲劇~」
戦争が終わったのに、なぜ7日間も戦闘が続いたのか。浅田次郎は『終わらざる夏』で、千島列島北東端の占守島での同じ闘いを描いている。→「雨の休日

取材で、最前線に立たされた少年兵、地獄の逃避行で命を落とした幼い子供や母親、ロシア兵の上陸におびえる女性たちや家族の集団自決も起きたことも明らかになる。

今日15日は「インパール作戦」を取りあげる。私の父もインパール作戦の生き残りだと聞いている。「白骨街道」を行進する体験を何度か聞かされた。

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2017年8月 4日 (金)

長岡大花火を中継で

長岡の花火を一度は見てみたいが、多分生きている間には叶わないなぁ。で、テレビ中継で。

平原綾香の歌「ジュピター」に合わせて上がる「フェニックス」がいちばん良かった。

堪能。8/15には多摩川で「大田区平和都市宣言記念事業 第30回花火の祭典」にでも行ってみるか。

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2017年8月 2日 (水)

日野原さんのラストメッセージ

クローズアップ現代+で、先日105歳で亡くなられた日野原重明さんの『“死”をどう生きたか 日野原重明 ラストメッセージ』を放映していた。

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『生き方上手』などの著書でで日野原さんは、自らや周囲に対して「死をどう生きるか」という問いを発し続けてきた。

「その最期にね、ありがとうっていう、自分が生を与えられたことに対する感謝をね、いろんな方面にね、自然にこう、声が出るようなことがあればいいと思いますね。だから私は、いよいよ苦しいときにモルヒネなんか、こういろいろするけどね、意識が全くなくなってしまうと感謝の言葉が出ないから、そこまで強いお薬を使わなくても、いま死んでいく自分だっていうことが分かる意識があればね。その時にその人はそういう言葉を心の中にでもね、出すことが出来るっていうように思うわけですよね。

こう語っていた日野原さん。しかし、妻の静子さんが認知症になり、最期のときには「ありがとう」という言葉は聞くことができなかった。「平穏死のすすめ」を説く日野原さんも、実際に妻の最期をどうすべきか、もっと生きて欲しいという気持ちに揺れ動いた。

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Stationtv_x_20170802_135420858_r ご自身の死についても、次男の妻、日野原眞紀さんは回想する。
「やっぱりまだ未知の部分で自分が体験していないから、『そこにはやっぱり不安と怖さがあるよね』っていうようなことを言ったんですよ。人の死をたくさん見てきて、75年も臨床医をやってらしてて、そんな思い、やっぱり怖いっていうのってあるんだなと。」

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あの日野原さんにしてもそうなのだ。死を受け入れるなんて、簡単なことではない。しかし、日野原さんはやはり栄養補給も胃ろうも拒否された。

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亡くな3週間前まで、講演の依頼に応えようとリハビリに励んでいたと言うが、死ぬまで人の役にたちたいという思いなのか、あるいは生への執着なのか。たぶんその両面があったのではないだろうか。

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柳田邦夫さんの次の言葉が印象的だった。

人間の精神性というのはむしろ、定年後とか病気をしてから成熟して、成長するので、しかもそれは死で終わらないで、亡くなったあとも、その人が残した生き方や言葉というのが後を継ぐ人の中で生き続ける。これは今までの日本の人々の考えの中で支配的だった、老いや死を暗く考えるっていう考えを180度変えて、むしろそれはチャレンジする新しい生き方なんだっていうことを日野原先生は身をもって教えてくれた。

がんでも精神的に成熟したと言えるような生き方ができれば理想的だ。

ご冥福をお祈りいたします。

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2017年4月 9日 (日)

ドクターGを観たけど・・?

録画しておいたドクターGを観ました。なんだかなぁ?という感じ。
膵臓がんの発見は、こうして遅れていくんだなぁという感想しか持てなかった。

吐き気がある60歳代の女性。病名の診断がつかない。
腹部CTで十二指腸が狭窄していることがわかる。

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結局は膵臓がんだったのだが、十二指腸が狭窄するほどの腫瘍がCT画像に写らないとは考えづらいと思うんだが? 単純CTだったからだね。造影CTなら腫瘍が見えたはずですね。

だから、膵臓がんの可能性も考えて造影CTをやるべきではなかったでしょうか。

超音波検査で膵臓付近に黒い異常部分がある。これ、肥大化したリンパ節ですね。

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この時点でなぜ膵臓の超音波を見せないのだろう? 私でもこの時点で膵臓がんを疑うよね。

確定診断のために胃カメラ(内視鏡)を考えるが、十二指腸まで届かずに腫瘍の細胞が取れない。結局は大腸内視鏡を使って細胞診をして確定診断となるのですが、ずいぶんと時間がかかったのですね。

大腸内視鏡を試す前に、造影CTかMRIをやるべきではなかったですか?それですい臓がんと確定できると思います。大腸内視鏡を飲むのは辛かったでしょうね。

結局は膵臓がんから転移したリンパ節が肥大化して、十二指腸を圧迫。そのために閉塞して嘔吐をするようになったわけです。リンパ節に転移するほどの膵臓がんが造影CTで判断できないとは考えづらい。

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腫瘍が「良性か悪性か?」もナンセンス。リンパ節に転移して肥大させるほどの腫瘍が良性であるはずがないでしょ。

なんだかなぁ? という感じを持った番組でしたね。肝胆膵の専門医ならもっと迅速に診断できますよ。

次回からは観ません。

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2017年2月22日 (水)

ためしてガッテン:熟睡すれば血糖値が下がる

「ためしてガッテン」今日はデルタパワー。

とは言っても、熟睡しているときだけ脳から脳波のデルタ波が出るのだが、熟睡ができれば、血糖値が下がるという話題でした。出席したのは大阪市立大学医学部付属病院の稲葉雅章医師でした。

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熟睡できれば、ストレスがなく、血糖値が下がる、交感神経もおだやかになり、その結果、熟睡できる・・・このサイクルが回り出す。

これを稲葉医師らが臨床試験で示して発表しています。

熟睡できるようにする薬剤がこれら↓の右二つ「オレキシン受容体拮抗薬」や「メラトニン受容体作動薬」です。(GABA系は旧薬)

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これらの新薬は副作用もなく、糖尿病患者も気軽に使うことができる。

<ガッテン>!

私はかれこれ9年間メラトニンを服用している。目的は抗がん作用のあるサプリメントとしてだ。病院で不眠を訴えればロゼレム(メラトニン受容体作動薬)を処方してくれるのだろうが、私は個人輸入でメラトニンそのものを服用している。

膵臓がほとんどないのに、この9年間、医者も不思議がるほど血糖値の管理がうまくできたのは、もしかするとメラトニンのおかげだったのかもしれない。膵癌が完治したのはメラトニンのおかげかどうか、これは分からない。

トイレに1回起きることもある程に、毎日しっかりと熟睡している。インスリンを始めた今も、8単位でも低血糖が起きるくらいに血糖値管理もできているわけだ。

がん患者にとって睡眠は大切です。

こちら『今日の一冊(9)「がんを生きよう」』に紹介したがんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です

久留米大学がんワクチンセンター長の伊東恭悟先生が上梓された『がんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です』。

まえがき「はじめに」にはこう書かれています。

私たちは、身体の中に7千億個もあるT細胞(免疫担当細胞の 中心となるリンパ球)のおかげで感染やがんから免れています。しかし老化などでT細胞機能が低下し、がん制御ができなくなると発がんします。T細胞機能を 維持するには普通の日常生活(快眠・快便・適度な食事・適度な運動)を過ごすことが必要です。普通の日常生活を維持することができれば、受けておられるが ん治療(抗がん剤や放射線治療など)の効果が向上します。

睡眠についても、

睡眠と免疫には深い関係がある。免疫細胞は一日に800億個が死滅して、新しく再生される。そのためには、ほどほどに食べて夜8時間は電気を消してヨコになることで、T細胞やB細胞が増えるのです。T細胞などの白血球は寝ている間に造られるのです。

がんによる免疫の抑制と、(抗がん剤・放射線の)治療の副作用による免疫の抑制の対策をして、T細胞の機能を復活させること。そして普通の日常生活(快眠・快便・適度な食事・適度な運動)を過ごすことががんの増殖を抑えて再発・転移を防止します。

メラトニン購入はこちらで紹介していますが、可能なら病院でロゼレムを処方してもらった方が良い。

以上<個人の見解です。自己責任で願います>

今日も一日学会発表用のPowerPointデータ作成で疲れた。メラトニン5mgを飲んで寝るとする。

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2016年12月23日 (金)

ドクターXはナノナイフ

昨夜のドクターX観ました。
城ノ内先生が、ステージⅣaの局所進行膵癌(転移なし)で、門脈に腫瘍が絡んでいるため手術ができない。

そこで大門が不可逆電気穿孔法(IRE knife)で腫瘍を焼き切ろうとするが、不整脈が頻発してすべてを焼き切ることができない。

しかし、IREの効果で腫瘍が縮小して、門脈から腫瘍が離れてダウンステージ。膵頭十二指腸切除術が可能となって、根治的手術ができ、めでたしめでたしという筋書きでした。

IRE knifeとは、どうやらナノナイフのことですね。正式名称が「IRE knife」らしいです。ドラマで使った機器↓

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ナノナイフの画像↓

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ナノナイフと抗がん剤を併用すれば、腫瘍が縮小してダウンステージの可能性もあるから、希望が持てる話です。

森安医師(多分ドラマの監修をされたのでしょう)の『期待の膵臓癌治療─手術困難な癌をナノナイフで撃退する!』では、このように紹介されている。

癌が複雑に欠陥に絡みついて、数年前までは打つ手がなかったような膵臓癌に対しても、このナノナイフで治療が可能になった。

アメリカでは外科手術とナノナイフを組み合わせる治療がされている。癌を取り残すことなく、再発を防ぐ効果を上げているという。

しかし、このドラマを始めて見たが、ドタバタ劇だったんだね。こんなドラマが視聴率を稼ぐのか。

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2016年11月16日 (水)

Eテレで『正法眼蔵』をやってるよ。

Eテレの『100分de名著』は道元の「正法眼蔵」。
お釈迦さんが捉えた「正しい教え」を読み解く知恵が必要だよ、が書名の意味。

このブログでも何度か取り上げてきた。

  1. 道元の「生死」観:『正法眼蔵』がおもしろい(2)
    の法あるなかに、生あり、死あるなり。(「正法眼蔵」「全機」)Life does not come, life does not go. Life is not...
  2. 道元の「生死」観:『正法眼蔵』がおもしろい
    道元の『正法眼蔵』は難解だ。石井恭二や増谷文雄の訳を読んでもなんだか分かったようで、よく分からない。諸法の仏法なる時節、すなわ...
  3. 死ぬのが怖いのはなぜか?
    ぬことの違いを考える道」などは、道元の『正法眼蔵』(現成公案)にある次のような一節を思い出させる。生も一時のくらゐなり、死も一時のくらゐなり。たとえば、冬と春...
  4. 一年有半
    はもとの「静けさに帰る」ことだ。道元の『正法眼蔵』にも生と死に関して舟を例えに持ち出した章がある。「第二十二 全機」の現在語訳ならこのようになる。 ...
  5. 彼岸花と道元の死生観
    に手術で入院したとき、この機会に道元の「正法眼蔵」を読んでみようと石井恭二の「正法眼蔵」五巻本を買ってみたが、入院中は本を開いてもさっぱり頭に残らなかった。こ...

難しいです。トイレでの尻の拭き方までも克明に記している。そんなところは読み飛ばして、興味のあるところだけを読むのが私流。

ひと言で言えば、「がんでも良いじゃないか、がんになった身体も、治りたいという欲も、全て捨て去ればよい」これが「身心脱落」

「今この時間を、病人をしっかり生きよ」です。

しかし、薪と灰についてのひろさちやの説明、違うなぁ。ここは「生」と「死」に対する道元の革新的な考え方だよ、と私は思う。

「現成公案」には、

たき木、はひとなる、さらにかへりてたき木となるべきにあらず。しかあるを、灰はのち、薪はさきと見取すべからず。

しるべし、薪は薪の法位に住して、さき ありのちあり。前後ありといへども、前後際斷せり。灰は灰の法位にありて、のちありさきあり。かのたき木、はひとなりぬるのち、さらに薪とならざるがごと く、人のしぬるのち、さらに生とならず。しかあるを、生の死になるといはざるは、佛法のさだまれるならひなり。

このゆゑに不生といふ。死の生にならざる、 法輪のさだまれる佛轉なり。このゆゑに不滅といふ。生も一時のくらゐなり、死も一時のくらゐなり。たとへば、冬と春のごとし。冬の春となるとおもはず、春 の夏となるといはぬなり。

生と死に因果関係などはない。前後の関係もない。生は生で独立であり、死は死で独立である。冬が春になるといわないのと同じで、生が死になるとはいわないのである。

生も死も、全宇宙の全現成としてそこに働いている姿である。彼岸花には彼岸花の時間があり、生があり死がある。それは彼岸花に備わっている時間であるから、大樹の時間と比較して長いとか短いということは意味のないことだ、と言っているのだ。

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